長崎くんちの各踊り町による演し物の中でも、とくに人気が高いのが樺島町のコッコデショ。
山車である太鼓山を空に放り投げる迫力は、観客を圧倒させます。
気になるのは、太鼓山の重さ。
太鼓山の重さとm空に放り投げた山車を受け止める担ぎ手に注目してまとめました。
長崎くんちコッコデショの太鼓山の重さ
樺島町の山車である太鼓山の重さは、総重量約1トンです。
担ぎ手の方たちが太鼓山を肩に乗せて、観客の前で演し物を見せる際には、子供も櫓(やぐら)に乗せるので、1トンを超えることになります。
では太鼓山の重さの内訳について説明しますね。
コッコデショの重さのしくみ
コッコデショの山車である太鼓山は、4本の担ぎ棒に櫓(やぐら)を組み、その上に5色(緑・橙・白・赤・紫)の大座布団を屋根にしています。
櫓の中央には大太鼓が設置されます。
ここまでで、総重量約1トンです。
櫓(やぐら)の中には、赤い投げ頭巾を被った4人の男の子が太鼓打ちとして乗り込みます。
また時には、采振りとして男の子4人が太鼓山の担ぎ棒に上がり、身体を大きく反らしながら、采を振るうこともあります。
この采降りに選ばれるのは、小学校高学年から中学生の男の子です。
太鼓山を空中に放り投げるときは、もちろん采振りの男の子を地上に降ろしてからになります。
采振りの子供達が乗ったまま空中に太鼓山を放り投げるのは、さすがに危険ですからね。
太鼓打ちの男の子が一人35キロとして、35×4人で170キロ。
そして、采振りの子供達が中学1年生だとした場合、中学1年生の平均体重が45キロくらいなので、45×4人で180キロ!
ちなみに中学3年生の平均体重が53キロ程度なので、もし采振りが全員中学3年生なら、
53×4人で212キロ!
太鼓打ちと采振りの子供達が太鼓山に乗り込むと、合わせて350キロ程が追加されることになります。
締めて、太鼓山総重量1トン+350キロ=1.35トン
おー!!
なかなかの重さになりますね。
ちなみに1.35トン(1,350キロ)とは、体重50キロ(←私の体重です笑)の女性なら27人分。
体重80キロ(←主人の体重です)の男性なら約17人分。
私の両親が乗っているプリウス1台分。
車体ほどの重さの山車を肩に乗せて、走ったり、回ったり、空中に放り投げて片手キャッチしたり・・・想像するとなかなかすごいことですよね。
コッコデショの担ぎ手
太鼓山は36人の担ぎ手で持ち上げられます。
そして3日間で600回以上も太鼓山を宙に放り投げてキャッチするんです。
1トン以上ある太鼓山を長崎くんちが開催される3日間抱えるわけですから、相当の体力が必要とされるのは容易に想像されること。
庭先周りの要所要所では、休憩場所が設置され、大量のお茶や栄養ドリンク、バナナなど水分や栄養補給できるものが用意され、少しでも体力回復につとめているんですね。
近年は人手不足もあり、樺島町以外の人でも担ぐチャンスがあります。
応募条件はいくつかあるのですが、
- 健康で体力に自信があること(←一番大事と思われます)
- 長崎市近郊に住んでいること
- 18歳~40歳(高校生不可)
- 身長168センチ~178センチ
- 練習に参加できること
- コッコデショの4ヶ月前からメガネやピアス、ひげ、長髪、金髪はしないこと
- 他の町会の踊りに参加していないこと
などが条件としてあげられます。
ちなみに練習ですが、6月は週2,3回で19時~ですが、7月下旬頃からは、日曜日以外毎日19時~練習があります。
7月以降は、出張、残業等しなくてすむよう、勤務先の了承を得る必要があります。
長崎くんちの理解のある会社でないと難しそうですね・・・。
条件をクリアして担ぎ手に応募すると、オーディション会場で面接と体力テストが行われ、合格すると、晴れてコッコデショの練習に参加することができるようになります。
観客を魅了してやまないコッコデショを成功させるために、何カ月もかけて練習するわけなので、最終日終わった後の担ぎ手さんの涙を見ると、こちらも胸が熱くなります。
長崎くんちコッコデショの重さと担ぎ手まとめ
コッコデショの魅力はなんといっても、豪快なアクションでしょう。
重さもさることながら、子供達が乗った大きな山車を空に放りなげたり、回したりする様は、間近でみると圧巻です。
コッコデショの年は、ぜひ間近で見物するのがおすすめです。
▼コッコデショは上町くんちでも観ることができます。
長崎くんちコッコデショは樺島町が正しい?上町も踊り町?
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