小学校の卒業式で袴を着用する女の子が、とても多いみたいです。
とはいうものの、周りに聞いてみると、8割、9割袴という学校もいれば、一人もいなかったという小学校も!
やっぱりそれぞれの小学校の状況で、袴着用率は変わるんですね。
小学校の卒業式での袴の着用について、お子さんと賛否が分かれた場合、どのような対応のしかたがあるかまとめました。
小学校卒業式で袴がなぜ着たいの?
数年前には、袴姿の女子が1人、2人程度だったようですが、わずか数年で袴の着用率は爆発的に増えたそうです。
卒業式に出席した五年生の女の子達が、その1人、2人の袴姿を見て、真似したいと思ったことが増加の理由です。
卒業式には、進学する中学校の制服やスーツなどの私服で参加することがほとんどだった中、可愛らしい華やかな袴姿は新鮮だし、小学生の女の子には、とても可愛らしく映るんですね。
最近では、男の子の袴姿も増えてきて、知り合いに聞いてみたところ、3~4割の男子が袴姿で卒業式に臨んだ小学校もありました。
男の子の袴姿も、凛々しく見えますからね、やはり卒業式に参列した5年生の男子が、次の年に袴を希望することが多いんだそう。
小学生の卒業式衣装として、今は柄や模様もも豊富でカワイイ袴セットもたくさんあるし、お手軽な値段で袴のレンタルや購入ができるので、親としても準備しやすいのも袴が増えている理由です。
けれど、見た目の可愛さの裏にある問題点や苦労する部分までは、なかなか気付かないもの。
小学生が卒業式に袴を着た場合に、どんなことが起こり得るかお話しますね。
小学校の卒業式で袴を着る問題点
最近、卒業式での袴着用を禁止する学校が増えてきました。
禁止まで行かずとも、袴や華美な服装の自粛をお願いする小学校も多いです。
ちなみに、私が済んでいる地区の小学校は、袴の着用禁止のお手紙が配られました。
私の周りのお母さん達は、袴を禁止するお手紙に安堵している人達が多いので、卒業式に袴を着ることについて、やっぱり子供と親では、気持ちに差があるんだなと感じました。
小学校の卒業式に袴を禁止することの理由の一つとして、家計の格差をよく聞きますけれど、理由はそれだけではないようです。
子供たちへの負担
その他の理由としてあげられる一番の理由は、子供たちへの負担なんです。
普段着慣れない袴を着ることによる負担として
- トイレに行けない
- リラックスできない
- 窮屈で体調不良になる
- 着崩れても自分で直せない
- 雨だと裾が汚れてしまう
があげられます。
小学校のトイレは、まだまだ和式が多いです。
長い裾が床に付いて汚れることを嫌ったり、袴を上げ下げするのが予想以上に大変だったりと、トイレになかなか行けない子が多いです。
知り合いのお子さんは、お友達と2人で一つの個室に入り、片方が袴の裾を持っている間に用を済ませるという形をとったんだとか。
また普段ゆったりした洋服を着ている子供達にとって、しっかり着付けられた袴はリラックスしづらく、緊張も相まって体調不良になる子もいます。
そして、着崩れた場合の対処がうまくできません。
中には着付を頼まず、保護者の方が家で袴の着付をするご家庭も多いのですが、しっかり着付ができていないと、緩んできたり、少しの動きで着崩れてしまうこともあります。
卒業式に着崩れたままでの参列は、見ている側としても可哀そうですし、卒業式の後も、お友達と記念写真を撮ったりするから、着崩れたままで卒業式を過ごすのは辛いですよね。
卒業式当日の天気が晴れだったら、問題ないんですけれど、雨だった場合は少しやっかいです。
小雨程度ならまだなんとかなるのですが、本降りの雨だった場合、袴の長さによっては、裾がびしょびしょになるので、外に出る場合、終始、袴を摘んで持ち上げていないといけません。
ずっと手がふさがっているのは結構手間ですよね。
また雨の中、履きなれない草履で歩くのも濡れるし、疲れるしで大変です。
お子さんと卒業式での衣装について話し合うとき、袴を着る時の大変な面も伝えるのも、衣装選びのポイントになるかなと思います。
小学校卒業式での袴に賛否分かれた場合の対応策
親子で、卒業式の衣装に関して意見が一緒なら悩むことはないんですけれどね。
子供は袴希望、親はスーツや洋服希望の場合、話し合いが必要になってきますよね。
袴の子供の数が多い場合
小学校によって、袴の着用率は全く違うのですが、袴での出席率の方が高い場合、かえって袴の方が目立たない場合もあります。
私の知人の話なんですけれど、袴は目立つからと、お子さんはパンツスーツを着用して卒業式に出席したそうなのですが、袴を着ている小学生が大半で、反対にスーツ姿の子が浮いてしまったんだそうです。
こんなことなら、袴にしてあげればよかったと、知人は後悔していました。
お友達と撮った卒業写真も、スーツ姿で1人だけ目立ってしまったそうです。
袴の子供の数が半々
この場合、お友達と意見を合わせていることもあるので、一概にダメとは言いづらいです。
袴のデメリットを伝えた上で、お子さんの希望を叶えてあげるのもいいと思います。
卒業式の主役はお子さんですから、お子さんが満足して卒業式に出席できるのが一番ではないかなと思います。
お気に入りの衣装で、気持ちよく卒業式を迎えられることを優先してみてはいかがでしょうか。
袴の子供の方が少ないか、ほとんどいない
大半がスーツの中での袴はとても目立ちます。
他の保護者の注目も集めてしまうので、親としてはとても気になるところですよね。
お子さんに袴ではなくスーツを着て欲しかった友人は、卒業式用のスーツの画像をお子さんにたくさん見せたところ、かわいいスーツをみつけて、スーツに変更したんだとか。
他にも、卒業式本番はスーツ着用だけれど、袴も捨てがたいということで、写真スタジオで袴姿での記念撮影はしたというお話も聞きました。
一生に一度のことなので、親子で晴々した気持ちで穏やかに卒業の日を迎えられたらいいですよね。
親としては、卒業式の主役である子供の気持ちも尊重してあげたい半面、複雑な心境のまま卒業式を見届けるのもスッキリしないと思います。
袴の大変さや、学校での袴の割合なども含めて、カタログやネットで袴やスーツを見比べて、納得のいく結果になるといいですよね。
小学校卒業式で袴の賛否まとめ
小学生の袴姿もとても可愛いものです。
ただ、年々華やかさが増している事も、小学生が卒業式に袴を着て出席することの賛否につながっています。
卒業式に袴を着用する場合、着物を無地にしたり柄を控えめにすると、華やかになり過ぎず、可愛らしい袴姿になりますよ。
袴姿でもスーツ姿でも、お子さんが納得して、小学生最後の日を迎えられたらなによりですよね。
一生に一度の小学生の卒業式、最良の一日を迎えられますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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