節分にいわしを食べる由来と意味。縁起のいい食べ方と飾り方はこれ!

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節分にいわしを食べる風習ができたのって、実はちゃんとした理由があるんです。
そして、現代でも、イワシを食べることで得られる利点もちゃんとあるんですよ。

イワシは独特の匂いや身の小ささで、普段あまり食べない人もいらっしゃると思いますが、年に一度の節分の日。
縁起担ぎに、今年の節分はいわしを用意してみてはいかがですか?

節分のいわしの役割や食べ方についてお話していきますね。

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節分にいわしを食べる由来

節分といえば『鬼』ですよね。
日本では、鬼門という言葉もあるように、鬼=悪いもの・邪気というイメージが古来からあります。

この鬼が忌み嫌うのが、ブリでもサバでもなく、いわしなんです!

そして、この鬼(=邪気)が入り込みやすいのが節分と言われています。

節分て実は年4回あって、春夏秋冬の季節ごとに『立春・立夏・立秋・立冬』と呼ばれる日があります。
カレンダーやニュースなどで見聞きされたことあるんじゃないかなと思うのですが。

節分=季節を分ける日ということで、いわば季節の変わり目ということなんですよね。
季節の変わり目は体調を崩しやすいとか、よくいうじゃないですか。
まさにアレです。

昔の人は、疫病が流行したり、災害や悪いこと、よくない事がおきれば、鬼(=邪気)が入り込んだためと考えました。
現代では、鬼の存在は非科学的だけれど、その流れはしっかり受け継がれているため、季節の変わり目に体調管理などを気にする流れはありますよね。

4つある節分の中でも立春が一番大切とされた理由として

  • 旧暦では、立春は正月の節である
  • 立春は厳しい寒さの冬を越えて、暖かい春を迎える日でもある

という理由があげられます。

旧暦では立春が1年の始まりと考えられていたので、前日である節分(旧暦の大晦日)に、邪気を払い、新年にたくさんの福を呼び込もうとしたんですね。

それで2月3日の節分の日に、鬼が嫌いな、いわしを準備するようになりました。

では、鬼がいわしを嫌う理由ですが、

  • いわしの生臭さ
  • いわしを焼いた時に出る煙

この2つが大嫌いなんだそうです。

いわしを焼くとさらに匂いは強くなるので、トゲトゲした柊の枝の先に焼いたイワシの頭を刺して、玄関に飾るんですね。
家の中にはいわしを焼いた煙が充満し、臭いにおいを発する鰯の頭が玄関にあることで、鬼はその家に近付けず、追い払うことができると信じられました。

ちなみに柊は2月3日の誕生花なんですよ。
花言葉は「先見の見」「保護」「用心」「歓迎」「剛直」。
『古事記』にも名前が登場していて、鬼を払う縁起のよい植物とされているようです。

名前の由来は、枝に鋭い棘があり、触るとヒリヒリすることからなんですが、確かにこんな植物があったら、鬼は痛くて近寄れないですよね。

柊鰯は、柊の枝に焼いたイワシの頭を刺したものですが、子供の頃、知り合いのおばあちゃんから聞いたところでは、『この家に近づいたら、お前も同じ目に合わせるぞ!』という牽制の意味もあるんだとか。
人間も結構怖いな~と子供ごころに思った記憶があります。

ところで、イワシの生臭さが鬼は苦手・・・
これを聞いたとき、私の頭にある疑問がわきまして・・・
他にもさんまとか生臭さの気になる魚あるのに、なぜいわし?って思いません?

臭いだけなら、くさやのひものとか、今だったら、スウェーデンのシュールストレミング(世界一臭いと言われるニシンの塩漬けの缶詰)でもありかな?なんて思ってしまったのですが笑

数ある魚の中でもいわしが選ばれた理由についてお話しますね。

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節分にいわしを食べる意味

ここまでの文章では、すべて『いわし』か『イワシ』と表記してきました。
そう、実は節分に他でもないイワシを食べる理由は、漢字にあるんですよ。

いわしは『魚』+『弱』で『鰯』と書きます。
また、いわしの語源は「卑し(いやし)」や「弱し(よわし)」なんですね。

弱くて、いやしいく、しかも臭いあるような食べ物は、イワシ以外にはないそうです。

そんなイワシを食べるということは、「陰の気」を食べて消してしまうという意味があるんですね。

また、鬼の嫌いな鰯を体内に入れることで、身体の中の邪気(鬼)も追い払うと言った意味が込められています。

節分の次の日は立春ですから、陰の気を食べて陽の気に変換するという陰陽の転換が自然と活かされています。

昔の人々は、季節の変わり目や陰と陽の関係をとても重要と考えていたんですね。

実は鰯は厄除けだけでなく、栄養面でもとっても優れた魚なんですよ。
鰯は、タウリンやDHA、カルシウム、鉄分、ビタミンB群、ビタミンE群などの重要な栄養が豊富なんです。

DHAはオメガ3系高度不飽和脂肪酸で、脳の働きを活性化や維持するのにとても大事な栄養素です。
他にも

  • 成人病予防にいいEPA
  • 骨や歯を強くしてくれるカルシウム
  • 細胞の再生や、皮膚、髪の、爪の成長、生活習慣病の予防に役立つビタミンB2

など多くの栄養が入っているから、鰯は身体づくりに欠かせない食品なんですよ。

節分の厄除けだけではなく、家族の健康や無病息災を願って、節分の日に鰯を食するのもいいのではないでしょうか。

ただ、鰯って好き嫌いありますよね。
焼いた匂いが嫌いだったりすると、塩焼きなど苦手だったりしますしね。

もちろん節分に食べるなら、焼いて頭から丸かぶりがいいのですけれど、せっかく食べるなら美味しく食べたいですよね。
次は栄養豊富な鰯を美味しく食べられる方法をお話します。


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節分のいわしの食べ方と飾り方

鰯の食べ方

「イワシも100回洗えば鯛の味」と言われています。

  • 内臓が生臭いので、ちゃんと内臓を取り出してよく洗い流すこと。
  • 新鮮なイワシを使うこと。

鰯を洗うときの注意点として、身の崩れやすさがあげられます。
水で洗うとき、身が破れてボロボロになりがちなので、極力やさしく丁寧に洗いましょう。

いわしは傷みやすい魚なので、新鮮な鰯でも、なるべく早く調理するようにします。
しばらく保存しておく場合は、内臓を取り出して水洗いしたあとに、ラップに包んでジッパー付きのビニル袋などに入れて冷蔵庫にいれるようにしましょう。

鰯の匂いや塩焼きが苦手な人もいますよね。
邪気を払うということで、柊鰯に使う分の頭だけ焼くというのでもいいと思います。

せっかく作ったお料理、心の中でまずいと思いながら食べるよりは、美味しく食べた方がいいですよね。
鰯に含まれるDHAやEPAは、鰯の油にたくさん含まれているんです。
だから、いわしを焼くと、油がぽたぽた落ちて、せっかくの栄養が減ってしまいます。

DHAやEPAをなるべく残したいなら、

  • 煮つけ
  • つみれ
  • 酢漬け
  • 刺し身

この4つの調理法なら、DHAやEPAをあまり減らさずに、摂取することができます。
煮つけの場合は、煮汁にDHAやEPAが溶けだしているので、煮汁も一緒に食べるようにしましょう。

鰯の生姜煮

地域によっては、節分にけんちん汁を食べるところもあります。
つみれ汁も、寒い冬に身体が温まっていいですよ。

つみれ汁

イワシを焼いて食べる場合は、

  • ホイル焼き
  • ムニエル

なんかがいいですよ。
野菜と一緒にホイル焼きにすれば、溶けだした栄養を野菜が吸ってくれます。
イワシに小麦粉をつけてムニエルにすれば、小麦粉が鰯の油を吸ってくれます。

他にもメザシ、丸干し、イリコ、ちりめんじゃこなど、鰯の加工品もたくさんあります。
生のいわしが手に入りにくい、食べづらいなどの場合は、こうした鰯の加工品で、鰯の栄養を取りつつ、節分の気分を味わうのもいいかと思います。

柊鰯の飾り方

節分の時期が近付くと、柊と豆ガラ(大豆を収穫した後の豆のサヤがついた茎)がセットで売られています。
柊の枝に、焼いたイワシの頭を刺したら玄関に飾りましょう。

飾り方に決まったルールはなくて、玄関の壁に立てかけてもいいし、郵便ポストや門扉にくくりつけてもいいし、吊るしてもいいし、飾り方は自由です。
下に置く場合には、のら猫がいたずらしないように気をつけましょう。

柊鰯を飾る期間も、地域によってさまざまで、

節分の数日まえから2月3日まで、1月中旬~2月中旬の約1ヵ月間や長いと1年間飾る地域もあります。
とくにこだわりがなければ、節分が終わったら外せばいいと思います。

捨て方も、特にルールはありません。
問題なければ、済んでいる地域のゴミ出しのルールに従って処分するのが簡単です。

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節分のいわしを食べる由来と意味まとめ

節分にいわしを食べる由来をみてみると、実は今の私たちの生活と通じているなと感じる部分がありますよね。
私たちの中でも季節の変わり目=不調が起こりやすい時期として残っています。

鬼が来るというのは、悪いことや病気に対する昔の人の想像ですが、栄養満点の鰯を食べて、季節の変わり目を元気に過ごせるよう祈ってみるのはいかがでしょうか。

▼節分に豆を食べる理由について
節分に豆を食べる意味と食べる数には理由がある。食べ方で福を呼ぼう

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