子供も大人も、ピアノの習い事を辞めたくなることありますよね。
もし、子供がピアノを辞めたいと伝えてきたら、辞めたい理由を知って対処することで、気持ちが軽くなり、ピアノのレッスンが楽しくなることがあります。
また、中学生以上の人で、ピアノを辞めたいと思っている場合、一度ピアノから離れてみることで、本当の気持ちを知ることもできます。
- 辞める時には、日にちに余裕をもって伝える
- 辞めたい理由は明確に
- 曜日や時間を変えても無理
この3点に気を付けましょう。
この記事では、
- 子供がピアノを辞めたいと言ってきたら
- 中学生・大学生・大人がピアノを辞めたいと思ったら
- 辞める理由の例
について紹介します。
子供にピアノを辞めたいと言われたら
我が家は幼稚園の年長の始めから、ピアノを始めました。
先生はとても優しくて、褒めて伸ばす先生でした。
娘からピアノを辞めたいと言われたことが何度かあります。
1回目は片手ではなく、両手で弾く練習が始まった頃でした。
『なんか思っていたのと違うからピアノ辞めたい』と言われました。
私はすぐに『両手練習が難しいんだな』とピーンと感じました。
そこで、娘には次のことを伝えました。
- ピアノのレッスンは自分でやりたいと希望したこと
- 今はできなくても、練習を続けたらできるようになるかもしれないこと
- もう少し練習しても上手くいかなかったら、また相談しよう
この3点を伝えることで、娘はもう少し続けてみることになりました。
次に辞めたいと言ってきたのが、小学3年生の頃です。
ピアノは家での練習が肝心です。
練習していかなくても、もちろん先生は怒りませんし、きちんとレッスンをさせてくれます。
娘に辞めたい理由を聞いたところ
- 毎日練習するのが辛い
- 友達と遊んでいても早くさよならしないといけない
- バイエルやハノンがつまらない
とのことでした。
私も子供の頃、ピアノをやっていましたが、確かにハノンやバイエル、ブルグミュラーなど基礎練習の練習はつまらないんですよね。
そこで私は次の3点について伝えました。
- 娘がずっと遊べる日に習い事で早めに帰る子はいること
- バイエルやハノンはずっとではないこと
- 1日10分でいいからピアノに触ってみよう
その頃は、1日30分練習という決まりを作っていたのですが、とにかくピアノに少しでも触ればOKという風にしました。
また、ピアノは週に1回だけ。それ以外の6日間は好きなだけ遊んで良い、としました。
そして、ピアノのレッスンの日もギリギリまで遊べるよう、レッスンバッグなど準備して出かける
といった対策で乗り切りました。
小学校高学年の時には、メンタルを崩して、ピアノのレッスンに足が向かないという時期があったのですが、ピアノの先生に相談して
レッスン料は毎月払うので、しばらくの間、本人が行きたいと思った日だけ通わせてほしい、とお願いしました。
一か月1一度も行けない月もあったのですが、それでも『レッスンに行かなくてもいい』という解放感ができたことで、『辞めたい』と口に出すことはなくなりました。
数か月かかりましたが、功を奏したのか、半年ほどして完全復活して、またピアノに通えるようになりました。
お子さんによって、ピアノを辞めたいと思う理由は色々だと思います。
我が家の場合、
- 家ではピアノに触ればOK
- 他にやりたいこと(友達と遊ぶ)などは、思いっきりやらせる
- 無理に通わなくてよい
で乗り切ることができたと思います。
この時、英語の習い事もしていたのですが、こちらも『辞めたい』と言われたときには、同じように対応して中学生まで続いています。
小学生の頃は、知らない曲などを練習することが多かったため、余計に練習が苦痛だったのかもしれません。
中学生になり、好きな曲を選べるようになってからは、自主的に練習するようになりました。
また、勉強の息抜きやストレス発散にもなっていましたよ。
中学生が辞めたいと言い出したら
小学生の時にも『辞めたい』と言われたのですが。
中学生になってからも、娘から『辞めたい』と言われたことがあります。
中学2年の冬に、部活動の毎日の練習や土日祝日の練習試合などで、疲れがたまりヘトヘトになっていた時がありました。
娘に聞くと
- ピアノは好きだけど、疲れて練習する気にならない
- 部活から疲れて帰ってきて、レッスンに行くのがしんどい
という理由からでした。
また、
- 部活の練習を一生懸命頑張ってもレギュラーになれない
- 興味がある文化部に移動したい
とも、涙ながらに訴えられました。
この時、私から伝えた提案は
- ピアノはもう十分頑張ったから辞めても良い
- 部活も先生に訳を話して、転部も考えよう
というこの2点です。
娘は、『部活はあと少しだから頑張る、けれどピアノは辞めたい』と伝えてきました。
ちなみに、辞めたい理由は『どうしても行きたい高校があるので、塾に入って勉強に専念したい』にしました。
というのも、そのピアノ教室には、同じ部活の後輩がいたので、部活を理由にするのが後ろめたかったんですね(笑)
そして、次のレッスンで辞める旨を先生に伝え、その月の残りのレッスンをやって辞めることに決まりました。
最後のレッスンの日、9年近くお世話になったお礼の菓子折りをもって、私も先生のご自宅に伺いました。
そして、最後のレッスンが終わり、菓子折りを渡してお礼の言葉を伝えたときです。
私は娘に一言、『これでピアノの習い事は終わるけれど、いいんだよね?』と声を掛けました。
すると、娘が『やっぱり続けようかな』と言ってきました。
先生も私も『えっ!⁉』て感じだったのですが、娘は急に笑顔になり『ここまで続けたのに、やっぱりもったいない。今やってる曲が終わるまでもうちょっとだけ続けてみたい』と言ってきたんです。
これは、実は先生も『もしかしたら辞めるのをヤメる』かもという期待をもって、娘の翌月以降の枠を空けておいてくれたので、継続が可能だったんですね。
もし、翌月以降に別の生徒さんが入っていたら、継続は難しかったかもしれません。
もし、同じようにピアノを辞めたいと言われた場合、表面的には辞める意向で進めておいて、先生にこっそり猶予をもらっておくと、お子さんの気持ちが変わったとき、変わらずに同じ曜日・同じ時間帯で続けられる可能性がでてきます。
結局、レッスンを続けることになったので、先生にはその場で
- 体力や気持ちの余裕がない時は、直前でもレッスンをお休みさせてもらう
- 前もって分かっていれば、ズームでの練習も対応可能
ということで、続けさせて頂くことになりました。
帰りの車の中で、娘に『なんで続けることにしたのか』聞いてみたところ
- 辞めたくなったら、いつでも辞められると思ったら急に気持ちが軽くなった
- レッスンに行くまではブルーだけど、行ったら楽しい
とのことでした。
娘は今、中学3年生で塾も通い始めました。
そして、また『ピアノどうするか問題』で悩んだのですが、せっかく長く続けたからできれば続けたいということで、
- レッスンは週2回
- 塾優先でOK
- 辛い時は無理しないでOK
という形で、レッスンを続けさせて頂いています。
無理しなくていい、というのは、娘の気持ちを楽にしたのか、受験まであと2か月ですが、月2回のレッスンは休まず通っています。
また、勉強の合間の息抜きに、家でピアノを弾いています。
過去に何度か『辞めたい』と言われてきましたが、なんとかここまで続けてきました(*^-^*)
今は、バイエルやハノンもそこそこに、自分の弾きたい曲を選べるようになったので、弾くのも楽しいみたいです。
高校生になって辞めたいと思ったら
うちは、これから高校生になるので、ピアノの先生から伺った話なのですが。
中学生から高校生になる節目で、ピアノ教室をやめる生徒さんは結構いるそうです。
高校生になってからピアノを辞める理由で多いのが
- 学校生活が忙しくなった
- 高校までの通学時間が、レッスン時間に間に合わない
- 思ったより勉強が大変で練習に時間がとれない
- 他にやりたいことができた
といったことだそうです。
続く子は大学生、大学院生、社会人になっても続けるそうです。
ピアノ教室の先生としては、せっかく続けてきたのに勿体ない、という気持ちは、もちろんあります。
けれど、
無理に続けることで、ピアノが嫌いになったり、ストレスになってしまうのは辛い
ということで、あまり強く引き止めることはないそうです。
一度辞めてから、やっぱりピアノを弾きたい、自分はピアノが好きなんだ、ということに気づいて、再び習い始める子もいるそうです。
もし、高校生のお子さんがピアノを辞めたい、また自身が高校生になってピアノを辞めたい、と思うようになったら、ピアノの先生と相談して、一度ピアノから離れて、自分の気持ちを確認してみるのもいいですよ。
大人がピアノを辞めたいと感じたら
子供の頃から続けてきた場合の辞め時
大人になると、なかなかピアノを続けるのが難しい状況が出てきますよね。
- 仕事・就職で練習時間やレッスンに通う時間がとれない
- お引越し
- 結婚
- 新しく別の趣味を見つけた
などいろんな理由があります。
毎週決まった日時に、レッスンの為の時間を空けるのが難しくなってくることもあります。
辞める場合、長年にわたるお付き合いも考えて、余裕をもって退会の意思を伝えましょう。
『今日で辞めます』は、先生も困惑しますよね。
辞めたい理由として、
- 仕事が忙しくレッスンに通う時間がとれない
- ある程度弾けるようになったので、ピアノ教室を卒業したい
など続けられない理由をきちんと述べましょう。
辞めることを伝える時、先生から曜日や時間の変更などの提案もあるでしょう。
曜日が時間を変えても、練習や教室通いが難しいという意思ははっきり見せた方がいいです。
大人になってからピアノを始めた場合
大人になってからピアノを始めた場合、指が思うように動かないという悩みは多いです。
- 練習してもなかなか指が動かない
- 教室が合わない
- 先生との相性が合わない
- 発表会などイベントが嫌
- 始めてみたけど面白くない
など、理由は色々。
また、ピアノレッスンを始めたはいいけれど、辞め時が分からない、という場合も多いと思います。
この場合、自分で目標を決めてみてはどうでしょうか。
- 弾きたい曲が上手に弾けるようになるまで
- 基礎的なことができるまで
- 1曲弾けたら
- 発表会に出たい
- 簡単な楽譜なら初見で弾けるようになるまで
など、ゴールを決めると、辞め時を見失わずに済みます。
辞めたいことを伝えるときの理由
引っ越しなど、物理的に通学困難な理由がない場合、辞める理由って難しいですよね。
子供の場合
- 他の習い事と時間が被ってしまう
- 塾に通うことになった
中学生の場合
- 部活動が忙しくなり、時間がとれなくなった
- 塾に通うことになった
- 受験勉強に集中したい
高校生の場合
- 学校の勉強が大変
- 部活動が忙しくなった
- 通学時間で時間がとれなくなった
大人の場合
- 仕事が忙しくなった
- 引っ越しする予定
- 体調を崩した
- 資格取得のため、学校に通うことにした
など、時間がとれないことを伝えてみてはいかがでしょうか。
辞めることを伝えたときに、時間や曜日の変更を打診されるかもしれません。
曜日や時間を変えても、難しいことをしっかり意思表示しましょう。
まとめ
子供にピアノを辞めたいと言われた時、
- 子供がピアノを辞めたい理由を知る
- 続ける目標(ゴール)を決める
- 無理して通わなくてよいと思わせる
この3点で、子供が再びピアノを楽しむことができました。
ピアノを辞めたいと考えるようになったら、一度ピアノから離れてみると、心が軽くなって、やっぱりやりたいとピアノがもっと好きになることもあります。
もしピアノを辞めるときは、
- 日にちに余裕をもって辞める意思を伝える
- 曜日や時間を変えても無理と強い気持ちを見せる
などに気を付けて、先生に退会の意思を伝えましょう。
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