珪藻土バスマットから、虫(チャタテムシ)がわくことはありません。
珪藻土を使った室内の壁から、虫が繁殖した体験談から派生した噂話です。
また、珪藻土の性質から、水虫菌が繁殖する可能性も少ないです。
置き場所によっては、カビが生えることがあるため、使わないときは立て掛けておく、定期的に風通しの良い日陰に干す、などのメンテナンスをすると、衛生的に長く使えます。
また吸水力が落ちたら、紙やすりなどで表面を削る、クレンザーで洗う、などの対策で吸水力が上がることもあります。
我が家で2年近く使っている『なのらぼ足快マット(宇部興産)』は、材料も工場も全て日本国内。
風呂上りに壁に立てかけるだけ、たまに表面を水ぶきするのみなので、お手入れがすっごい楽です。
2年近く、少ない手間で、カビ・虫・水虫菌とは無縁に清潔に使えているので、コスパ良くておすすめです。
『珪藻土バスマットに虫がわく』はデマ
噂の真相
『珪藻土バスマットに虫がわく』という噂は真実ではありません。
もともと珪藻土は除湿・乾燥対策に適した土なんです。
余計な湿気があるときは除湿してくれるし、室内が乾燥しているときには湿気を空気中に出してくれるんですね。
だから家の湿気対策の為に、室内の壁の材料に選ばれることもあります。
ただし、コスト削減のために、珪藻土の割合が少ない材料を使うと、うまく湿気を調整できなくなってしまいます。
湿気が調整できずに、水分が壁の内部に溜まることで、細菌が繁殖して、虫がわいてしまったんですね。
この体験談が広まって、『珪藻土バスマットに虫がわく』という話が派生したんですね。
珪藻土の壁にわいた虫の種類
珪藻土の壁にわいた虫の正体は、チャタテムシ。
ヒラタチャタテムシなど日本でも100種類くらい存在します。
そして、チャタテムシは、だいたいどこの家にも血眼になって探せば見つかる位どこにでもいる虫です。
好物はカビ、人間のフケ、アカ。
その他にも、小麦粉などの粉類、乾麺、乾燥食品、古い紙、壁紙など雑食性です。
薄暗くて湿気のある場所が大好きなので、壁の中は住みやすいんですね。
それから、チャタテムシが発生すると、チャタテムシを食料にしているダニも発生しやすくなります。
カビは生える?
珪藻土バスマットの表面ににカビが生えることはあります。
珪藻土は、室内が湿気っているときは除湿してくれるし、乾燥している時は、湿気を吐き出してくれます。
湿気のある場所に珪藻土バスマットを置きっぱなしにしておけば、湿気を吐き出すことがないため、ずーっと内部に水分がこもった状態になります
そこに、人間の皮脂や汚れが付着したままになると、それらを栄養源にして、カビが繁殖してしまうんですね。
珪藻土バスマットって表面は乾燥しているから、内部の水分まで気にならないんですよね。
もしカビが生えても、すぐに処分する必要はありません。
紙ヤスリやサンドペーパーで表面をこすることで、カビを除去できる可能性があります。
水虫の対策
家族に水虫がいる場合、同じ珪藻土バスマット使って、大丈夫かなって思いますよね。
私も夫が水虫の時、最初すっごい悩みました(笑)
けれど、皮膚科の先生の説明では、水虫菌は足裏に付着しても、24時間以内に石鹸などで綺麗に洗えば、感染しないんです。
24時間以上経過すると、水虫菌が皮膚の内側に入り込んで水虫になるんですね。
また、水虫菌は乾燥が苦手なので、すぐに乾燥する珪藻土バスマット上では、長時間生きることができないんです。
実際、うちは2年近く、家族4人で一つの珪藻土バスマットを利用していますが、誰も夫の水虫をうつされていません。
不衛生にならない手入れの方法
水虫やカビなどの心配なく珪藻土バスマットを長期間使うなら、定期的にお手入れするのが一番です。
お手入れといっても、とっても簡単なんです。
日々のお手入れ。
家族みんなお風呂から出たら、バスマットは床に置きっぱなしにせず、壁などに立てかけます。
倒れると珪藻土バスマットが割れる原因にもなるので、倒れにくい場所を選んで立て掛けましょう。
こうすることで、表面だけでなく、裏面からも乾燥させることができます。
定期的なお手入れ
たまにで大丈夫なので、日中、直射日光の当たらない風通しのよい日陰で、数時間程度干します。
直射日光が当たるところで天日干しをすると、珪藻土バスマットが曲がってしまいます。
歪んだら元に戻すのは難しいです。
水分を吸わない時の対処法
珪藻土は表面に無数の穴が開いていて、そこから水分が吸収されます。
この小さな穴が皮脂やほこりなどで詰まってしまうと、水を吸わなくなってしまうんですね。
もし、珪藻土バスマットが水分を吸わなくなったら、紙やすりやサンドペーパーなどで表面を削ると、吸水力が戻ります。
削るのは、表面全体をわずかに擦る程度で充分ですよ。
珪藻土バスマットの寿命
我が家は、なのらぼ(宇部興産)の足快バスマットを愛用しています。
なのらぼの公式サイトには、『2年間程度を目安にしてもらっている』といった記載がありました。
※メンテナンス次第で、もっと長く使用することもできるそうです。
確かに我が家の足快バスマットは、2年近く使っていて、??って思うことがでてきました。
例えば、使い始めたばかりの頃は、お風呂から濡れっぱなしで乗っても、スーッと足跡が消えていったのですが。
最近は、結構長い時間、足跡が残っているし、水の浸み込みも悪い感じです。
中には、サンドペーパーで表面を擦ったら、持ち直したなんて話も聞きます。
サンドペーパーで表面を磨いたり、クレンザーで洗浄しても、吸水力があがらない場合、寿命と考えるといいと思います。
古くなった時の捨て方
過去にアスベストを含んだ珪藻土バスマットが見つかったことで、ゴミの捨て方は厳しくなっています。
私が住んでいる地域は、『珪藻土製品は収集停止中』です。
アスベストを含んでいる製品かどうかの判断が難しいということで、一律禁止になっています。
私が住んでいる町の隣の市では、
- アスベストを含んでいてメーカー自主回収対象商品は、メーカーや販売者に回収してもらう
- それ以外の珪藻土製品は、市が指定した業者に持ち込むこと
となっています。
住んでいる自治体で対策がかなり違うので、お住いの地域の役所で確認するといいですよ。
なのらぼ『足快バスマット』は、虫・カビ・水虫菌に強い
うちで使っている、なのらぼ『足快バスマット』は、使い始めて2年近く経ちます。
はっきり言って大したメンテナンスやお手入れなんてしていないけれど、カビも生えず、水虫もうつらず、よく水分を吸い取ってくれます。
通常のお手入れは、
- 使わないときは立て掛けておく
- 時々、濡れたタオルで表面を水拭き
だけでOK。
また、色々優れた面もたくさんあります。
- 製造最終段階で180℃以上で5時間以上の製造工程で虫類は死滅
- 2-50ナノの微細な穴は、虫・カビ・水虫菌が入り込めないことが試験で確認されている
- アスベストは使用していない
- 珪藻土の原料は国産(秋田県産)
- 全ての工程を日本国内の工場で行っている
市販の安い珪藻土バスマットに比べると、値段は高いけれど、簡単なメンテナンスで、長く安心して使うことができますよ。
まとめ
珪藻土バスマットから、虫がわくことはありません。
お手入れをきちんとすることで、カビや水虫菌の心配もありません。
でも、もし珪藻土バスマットに不安があるなら、値段は高くても、国内産の安全な珪藻土バスマットを使うことをおすすめします。
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