水性絵の具と違って、アクリル絵の具はとっても落としづらいです。
子供たちが小学生の頃は水性絵の具を落とすのも面倒と感じていたけれど、中学生になり、アクリル絵の具を使うようになったら、さらに面倒になりました。
アクリル絵の具は、衣服や家具、家の部位、素材などによって落とし方は若干違ってきます。
アクリル絵の具がついた場所や素材別に、落とし方をまとめたのでよかったら参考にしてください。
アクリル絵の具を落とすためのアイテムも紹介しますね!
時間がたったアクリル絵の具は落とせない?
アクリル絵の具の特性は次の2つです。
- 速乾性
- 耐水性
早く乾いて水に溶けにくいということ。
アクリル絵の具は付着したばかりなら、水でも落とすことができますが、乾いたら水洗いや、洗濯用洗剤を使って洗濯しても落ちないんです。
乾くのが早いから、付着したら急いで水洗いするのが一番。
でも、アクリル絵の具が乾いてしまった後でも、落とせる可能性はあるんですよ。
アクリル絵のを除光液で落とすときのポイント
除光液はアセトンの濃度をチェックする
ネットで調べると、アクリル絵の具を除光液で落とせる、という意見をよくみます。
除光液に含まれるアセトンという成分が、アクリル絵の具を溶かしてくれるんですね。
アセトンは、車やバイクのメンテナンス、アクセサリー掃除などに使われることがあります。
だから、アセトンそのものもネットで販売されていますが、販売量も多いし値段もするし、保管も面倒です。
普段使わないのに、アセトンだけ買ってももったいないので、除光液を買う方がコスパ的にいいと思います。
ただ、アセトンは爪を白くする成分でもあるので、最近は爪に優しいアセトンフリーのネイルリムーバーもたくさんあります。
ジェルリムーバーだと、しっかりジェルを溶かすためにアセトン100%の除光液も種類があります。
100均などでも除光液は売っていますが、除光液を購入する際には、アセトンの濃度は確認してみてください。
アセトン濃度の低い除光液も使えますが、高い効果を期待するなら、アセトン濃度の高い方がいいです。
▼アセトン100%のネイルリムーバー
除光液を使うときの注意点
除光液、ネイルリムーバー、ジェルリムーバーなどいろんな名前で販売されています。
どの商品を使うときも、換気は必ずしましょう。
室内で除光液をたくさん使うのは、頭痛や吐き気など体調不良をもたらす恐れがあります。
また、プラスチックなど材質によっては、除光液が付着すると溶けたり変色する可能性があります。
除光液を付けてアクリル絵の具を落とすときは、目立たない場所で試して大丈夫か確認したほうがいいです。
- プラスチック
- アセテートという繊維が含まれた衣類や布製品
などは、アセトンを含む除光液で影響があると言われる代表的な素材です。
除光液を使うと、穴が開いたり変色する可能性が高いので使用しないでください。
塗料剥離剤で落とせる場合アリ
除光液以外の方法では、アクリル絵の具など乾いた塗料のリムーバーも販売されています。
使えない材質もあるため、購入の際には用途をよく確認してくださいね。
塗るタイプの他にスプレータイプがあります。
ホームセンターなどで購入できますが、近くのお店にない時はネットでも購入することができますよ!
灯油は匂いが残る可能性がある
アクリル絵の具を落とすのに、灯油を使う人もいるみたいですが、灯油は匂いが残る可能性があります。
家の床や壁・柱などについた絵の具を落とす方法
アクリル絵の具が濡れている状態なら、よく水ぶきをします。
ただし、白木など絵の具が浸み込んでしまうと、取れない場合があります。
完全に乾いてしまっている場合、
- アクリル絵の具専用のリムーバーをかけてふき取る
- 定規やカッター、ヘラなどで削り落とす
という方法があります。
注意すべきなのは、床や壁を傷つけないよう、ヘラやカッターの角度に気をつけることです。
また、凹凸のある壁は絵の具が入り込んでしまい、なかなか落ちないので、リムーバーや除光液を使うのもひとつです。
机など家具についた絵の具を落とす方法
机やテーブル、椅子などは、アクリル絵の具が付いたばかりなら、水ぶきでしっかり拭きとります。
もし、完全に乾いているなら、除光液やリムーバーを付けて溶かして落とします。
洋服についたアクリル絵の具の落とし方
絵の具が付着してすぐなら、よく水洗いをして、洗剤を付けて歯ブラシなどでこすり洗いをします。
その後に、洗濯機で洗います。
時間がたった後なら、乾いてしまって落ちにくいです。
私は、ザウトマンをいう液体洗剤を使って、アクリル絵の具を落としました。
除光液を使う場合は、繊維の素材によって溶けることがあるから、注意してくださいね。
大事なお洋服などは、自分で処理するより、クリーニング店に相談してみましょう。
ガラスやプラスティック、金属についた絵の具を落とす方法
絵の具が浸み込まない素材なら、削り落とすことが可能です。
カッターやへらなど使って、こそぎ落すときは素材の表面を傷付けないようにしてください。
乾ききっていなければ、濡れた布きんでよく水ぶきします。
ブラシなどは傷つける恐れがあるから使わないでください。
ガラスの場合、アクリル製の洗剤を原液のまま、数時間から1日浸け置いておくと、剝がれやすいです。
プラスチック製品は、除光液を使うと溶けたり変色したりする可能性があります!
パレットや筆の乾いた絵の具を落とす方法
パレットや筆専用のリムーバーが販売されています。
画材やさんでも買うことができます。
手や指など体についたアクリル絵の具の落とし方
アクリル絵の具が濡れていたら、石鹸とぬるま湯でこすり洗いします。
水でも落ちるけれど、時間がかかります。
爪の間に入ったアクリル絵の具は爪用ブラシなどを使います。
まとめ
アクリル絵の具を落とすにはスピードが大事です。
乾いていなければ、落としやすいです。
アクリル絵の具が付着していることに気づいたら、なるべく早く落としにかかりましょう。
ただし、除光液や塗料落としなどリムーバーを使う場合、劣化・変色・破損など影響がないか試してから、使用するようにしましょう。
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