矢車草は一年草なので、夏を越すことはありません。
咲き終わった花を摘まずに残しておくと、種を取ることができます。
9月までは冷暗所で保管し、9月~10月の間に、種まきをしましょう。
植え付け際には、元肥として緩効性の化成肥料を施します。
真冬の雪と霜対策できれば、開花期にはきれいな花を咲かせてくれますよ。
矢車草の花が終わったら
矢車草は一年草なので、花が終わったらおしまいです。
矢車草をこの先も楽しむなら、種をまくか、ポット苗を植え付けるかのどちらかになります。
種を取りたいなら、花が枯れた後も摘み取らずに残しておく必要があります。
なぜなら、内側の花に種はできるから。
ただ、種を作るのは、すごーく体力がいることなんですね。
開花して早い段階から、花柄摘みをせずに残しておくと、種づくりに株の体力が使われて、咲く花の量が減ってしまいます。
開花も楽しみたい、種も取りたい、という場合。
開花期が終わりに近づいたら、花がらを残して、種を作らせるようにしましょう。
種の取り方
矢車草の花は、外側の花と内側の花に分かれています。
内側の花の中に、種はできあがるんですね。
花びらの色素がなくなり、花が完全に茶色く枯れたら、種を取ることができます。
種を取るときには、まず、花のすぐ下あたりで、花ごと切り落とします。
真ん中にある綿毛のような種を、指でほぐして取ります。
花が枯れてしばらく放っておくと、種がはじけて地面に落ちます。
矢車草の種は結構大きくて見つけやすいので、地面に零れ落ちた種を広い集めて、種まきすることもできますよ。
矢車草の種は、発芽温度が15~20℃と割と高めなんですね。
種を集めたら、封筒などに入れて封をし、冷暗所(冷蔵庫とかベストです)で保管しましょう。
種まきの時期や育て方
ポット苗にする方法
園芸屋さんなどで売っているビニールポットを使う方法です。
ビニールポットに種まき用の土を入れて、1つのビニルポットにつき2,3粒の種を植えます。
▼種まき用の土
▼種を植えるだけのセットも簡単で便利ですよ。
種まきは直撒きでOK
矢車草の種は、とても丈夫なので、プランターや庭に直播きでも育ちます。
種まきの時期
お住いのちいきによって、種を植える時期は違います。
- 暖かい地域・・・9月~10月、3月~4月
- 涼しい地域・・・4月~5月
開花までの育て方
植える間隔
矢車草の種をプランターや庭に直播きするなら、30㎝程度の間隔をあけてください。
矢車草の種の発芽温度は15℃~20℃くらいです。
種を植えてから、10日くらいすると発芽します。
肥料
肥料は、元肥として緩効性の化成肥料を施します。
鉢植えの場合は、春頃に追肥するか、液体肥料を与えます。
矢車草は、もともと荒地とかでも大丈夫な花なので、そんなに肥料に気を使わなくても大丈夫です。
冬越しは必要なし!
矢車草は寒さに強い植物なので、特に寒さ対策は必要ありません。
ただ、霜や雪が続くと弱ってしまうことも。
プランターや鉢植えの場合、真冬の間は軒下に移動させると安心です。
地植えの場合は、園芸用の不織布とかを被せておくといいですよ。
矢車草と矢車菊の違いは?
ここまで紹介した花は、実は本名は『矢車菊』なんですね。
ヤグルマソウ(ワメイ)という山林に咲く植物も実際にあり、今は区別して呼ばれるようになっています。
でも販売されている種とか苗とかは、『矢車草』で販売されていることも多いです。
ちなみに、本当のヤグルマソウはこんなお花です。↓
矢車菊の花言葉
矢車菊の花言葉は『優雅』『繊細』『優美』『信頼』『上品』『清楚』など、すてきな意味がたっくさんあります。
色別の花言葉はありません。
ただし、『独身生活』なんて花言葉もあるので、プレゼントとして贈る場合は、気を付けてくださいね。
まとめ
矢車草(矢車菊)はとっても強い花なので、冬場の霜や雪に気を付けてあげれば、元気に育ちます。
肥料も多くは必要としないので、育てやすいです。
ぜひ今年は種から、たくさんの矢車菊を育ててみてはいかがでしょうか。
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