地植えでタイムを育てる時、一番気を付けたいのは、風通し・日当たり・水はけがよい土地に植えることです。
ほかにも、水や肥料はあまり与えない、過湿にしない、などが挙げられます。
また、繁殖力が強い為、わずかな隙間にもどんどん繁殖していくので、近くの根が弱い植物が淘汰されてしまう可能性もあります。
タイム地植えの注意点
タイムを植える時は、日当たり・風通し・水はけに注意
タイムは、日当たりや風通しがよく、乾燥気味の土地を好みます。
とくに水はけの悪い土地に植えてしまうと、根腐れを起こします。
また、風通しが悪く、湿度や熱がこもりやすい場所だと、枯れやすくなります。
気候のいい時期に植えよう
4月~6月頃と9月頃が、タイムの植え付けにちょうどいい時期です。
暑すぎず寒すぎず、ちょうどいい気候なので、株への負担も少なくて済みます。
夏場の気温が高いときに植えると、根が張れずに水分を吸収できず、枯れてしまうことがあります。
また、冬場の気温が低い時期は、根が張れないと、しっかり寒さに耐えられない場合もあるんですね。
しっかり根っこが張れるように、気候が穏やかな時期に植え付けを行いましょう。
水は与えすぎないこと
タイムは乾燥気味を好む為、あまり水やりは必要ありません。
地植えの場合、水やりはしなくても、雨水だけでも十分に育ちます。
気温が高い時期や雨が降らない日が続くときなど、土の表面が乾き切ったら、たっぷり水やりをする程度でも大丈夫です。
また、冬場は成長もゆっくりになるので、土が乾いてから数日待って、水やりをしましょう。
地植えのタイムに水やりをする時は、多湿にならないか、よく確認してからにした方がいいですよ。
肥料はたくさんあげないこと
タイムは、適量の肥料を与えれば、良く育つし、香りもよくなります。
与える量はタイムの植え付け時に、緩効性肥料(粒状)を土の中に混ぜます。
あとは、春(4月~6月頃)と秋(9月~11月頃)、1~2週間に一度程度、液体肥料を与える、又は緩効性の固形肥料を置き肥として、与えれば充分に育ちます。
ただし、夏場の高温時期に肥料を与えると、タイムは弱って枯れてしまうことがあります。
人間でいうなら、夏バテしているときに、高カロリーでがっつりした食事を摂るような感じでしょうか。
また、緩効性肥料の与えすぎは、肥料ヤケや香りが薄まる原因になります。
タイムに肥料を与える時は、説明書きをよく読んで適量を与えるようにしましょう。
タイム地植えが危険と思われる理由
タイムは繁殖力が強いハーブなんですね。
石畳の隙間など、ほんのわずかな隙間からも芽を出せるくらい強い植物です。
生命力が強いため、近くに根が弱い植物が植えられていると、タイムが枯らしてしまうことがあるんです。
匍匐(ほふく)タイプのタイムを、グランドカバーとして地植えにするなら、近くに根っこの弱い植物を植えない方がいいですね。
タイム増える量
匍匐性のタイムは、根元を切っても、枝が土の中に植わっている状態です。
わずかな隙間があれば、いくらでも増えることができます。
タイムが伸びる高さ
茎が直立するタイプのタイムは、低木の種類であるため、約30㎝程度の高さまで大きくなります。
剪定の時期とやり方
剪定は、梅雨に入る前と冬になる前に行いましょう。
梅雨に入る前の剪定
タイムは高温多湿が苦手なので、生長して茂った枝葉を、全体の3分の1程度、枝を切り落とすことで、枝間の風通しがよくなります。
冬前の剪定
冬前に全体の3分の1程度刈り込むことで、春先にきれいに芽吹きます。
もし花よりも、葉っぱの収穫をメインにしたい場合、開花前に芽を摘み取ってしまいましょう。
開花すると、香りが弱くなることがあります。
まとめ
タイムは、とにかく多湿の環境にならないよう気をつけましょう。
また、香りを楽しみたいなら、肥料を少なめにする、開花前に芽を摘み取るなどの対策もしてみてくださいね。
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