トマトがしおれても、植え付け後の不適合・水切れ・肥料過多・環境や気温の変化・根腐れが原因の場合、復活する可能性はあります。
- 植え付け後→日陰でゆっくり休ませる
- 水切れ→水をたっぷりあげる
- 肥料過多→肥料を吸収できないようにする
- 環境や気温の変化→涼しくなるまで、風通しのよい日陰に置くか、日よけを作る
- 根腐れ→腐った部分を取り除いて、新しい土に植え替える
雨が降った後に萎れるのは、一時的な場合も多いです。
青枯病や萎凋病なら、残念ながら、引き抜いて処分しなければなりません。
トマトがしおれると復活はむり?
トマトの葉や茎が萎れている場合、回復する場合と難しい場合があります。
環境の変化や水切れなどの場合、一時的に枯れているだけの可能性があるので、適切な対応をすれば回復します。
間違った対策をすると、余計に症状が悪化することも。
病気や根腐れは早期の対処なら回復できるけれど、深刻な状態の場合、そのまま枯れてしまうこともあります。
萎れる原因と対策
トマトが萎れる主な原因は次の6つです。
- 土に馴染んでいない
- 水切れ
- 肥料過多
- 根腐れ
- 病気
- 環境の変化
土に馴染んでいない
植え付けたばかりのトマトの苗は、まだ根っこが土と馴染んでいないんですね。
充分に水を吸い上げることができない状態で、直射日光にさらされると、葉がしおれて枯れる現んになります。
植え付け後数日は、直射日光を避けて、風通しのよい半日陰でゆっくり休ませてくださいね。
水切れ
トマトは、乾燥気味の方が甘味のある実がなるって言われていますよね。
けれど、やはり植物なので水は必要です。
あまり、過酷な乾燥状態にすれば、株の中の水分がなくなって枯れ始めます。
特に夏場は土が乾燥するのが早いです。
土がサラサラに乾いているようなら、プランターの底から滴るくらい、たっぷり水を与えましょう。
ただし、夏場の日中の水やりは良くないです。
気温が高すぎるため、土の中が高温多湿状態でムレムレになって、根っこに悪い影響を与えます。
水やりは朝か夕方の涼しい時間帯にあげましょう。
土が湿っているのに、トマトの苗や株が萎れている場合、原因は水切れ以外になります。
肥料過多
トマトは、肥料はそこそこで大丈夫な植物です。
土中の肥料成分が多すぎると、根っこが疲れて弱くなってしまうんです。
もし、肥料をあげすぎているなら、
- 大量に水を与えて、肥料の成分を土中から流し出す
- 水やりを一時ストップして、根が養分を吸えない状態にする
という方法があります。
土の状態をよく見て、どちらの方法が適しているか確認する必要があります。
この作業によって、萎れた葉が回復したら、通常の水やり・追肥のペースに戻しましょう。
トマトの肥料過多は、チッソ、リン酸、カルシウム、その他の養分のどれかが過多になっていることが多いです。
葉っぱが萎れるなら、リン酸やカルシウムが多い可能性があります。
- リン酸過多→葉のところどころが枯れる
- カルシウム過多→葉の周辺が枯れる
カリウム不足
土中に含まれるカリウムが不足していると、下葉などが枯れてきます。
上記の成分と一緒で、あげ過ぎも良くないんですけれどね。
カリウムが多めの肥料を適量、与えると回復します。
根腐れ
根っこが弱っていたり傷んでいると、土の中の水分や養分を吸収できないため、地表の葉や茎に影響がでます。
根傷みが起こる原因として、
- 苗を埋める時に根を傷つけた
- 土の中が過湿
- 肥料過多
が挙げられます。
トマトの根腐れの症状は
- 成長点付近の葉が最初に萎れ始める
- 涼しい時間帯や曇りの日は一時的に回復
- だんだん葉が萎れる場所が広がる
- 下葉が茶色や黄色に変色し始める
- 変色した葉が枯れて落ちる
- 水やり後の水の浸み込みや土の乾燥が遅い
- 根が黒く変色
- 茎や幹がブヨブヨ
- 土の表面に白カビが発生
- 土が腐敗臭がする
です。
当てはまる症状はありますか?
根腐れは、土の中が過湿状態になることで、土中に増殖した細菌やカビなどに根がやられてしまうんですね。
根っこがまだ生きていれば、トマトの根腐病を治せる可能性はあります。
- トマトの根を掘り出す
- 腐って黒ずんだ部分の切り落とし
- 新しく用意した土に植え替え
- 風通しの良い明るい日陰に置く
- 水やりは控える
- 肥料は与えない
夕方にしおれる原因
真夏の日中に直射日光に当たり続けると、水分はあっという間に減ってしまいます。
日中は大丈夫だったのに、夕方に萎れる場合、水切れが考えられます。
気温が下がって涼しくなったら、たっぷり水やりしましょう。
雨の後にしおれる理由
トマトは気温の変化が苦手
トマトは、急激な環境の変化や気温差が苦手な植物なんですね。
土砂降りだったのが、急に晴れて気温が上昇したりすると、トマトは気温の変化に付いていけなくて、葉が萎れた感じになるんです。
雨は病気の元を運んでくる
トマトは、梅雨時期に生長する植物です。
雨水が葉に付くと、蒸れて病気になることがあるんです。
それから、雨自体が病気の元となる菌を運んでくることもあるため、病気にかかってしまうことがあります。
トマトは水が苦手
トマトは乾燥気味を好む植物です。
トマトにたくさんの雨が降り注ぐと、葉の表面に水分が溜まり、株内部の水分が蒸発できず、一時的に葉が萎れてしまうことがあります。
雨の後は、一時的に萎れる場合は多い
環境や気温が原因の場合、夕方以降の涼しい時間帯になれば、回復して葉っぱは元の状態に戻るので、安心してください。
ただ、真夏の日差しは強力なので、葉が復活するまで、風通しのよい半日陰に移動するか、日よけ対策をしてあげると、回復する確率はあがります。
トマトの葉が萎れたままの場合
しばらく(1日~数日)待っても回復しないなら、根腐れや病気などの可能性も考えられます。
下記の病気の症状も合わせて、チェックしてみてくださいね。
病気の症状と対策
トマトの葉が萎れるのは、病気が原因の場合があります。
青枯病
症状
- 気温が高い晴れた日中に萎れる
- 夜になると元に戻る
- 数日経つと、しおれたまま回復しなくなる
見分け方
切り取った茎を水に浸けると、切り口から白っぽい液が出てきます。
原因
土壌の細菌感染
対策
青枯病になった株は引き抜いて、感染拡大を防ぎます。
萎凋病(いちょうびょう)
症状
- 高温時期に現れる
- 下の葉から萎れて黄色く変色
- 茎の片側の葉にだけ症状が出る場合アリ
- 症状が進むと上の葉も萎れて枯れる
原因
糸状菌による土壌伝染
対策
他の植物への土壌伝染を防ぐため、すぐに引っこ抜いて処分します。
まとめ
葉が萎れても、復活できる場合はたくさんあります。
育てているトマトが元気に回復して、たくさんの実をつけてくれるといいですね。
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