オリーブの鉢植えを室内で育てる場合、たくさん日光に当てて、水切れを起こさないことが大切です。
実を付けたいなら、充分な日当たりの他、冬場に10℃以下の寒さに10~20日程度さらす、品種の違うオリーブを2本以上近くで育てる、新しい枝を切り取らない、という対策が必要です。
2,3月の休眠期に寒肥・植え替え・剪定を行うと、室内で元気に育ちますよ。
肥料や土は、オリーブ専用のものを使うと、必要な栄養分を簡単に与えられて楽ですよ。
室内でのオリーブの鉢植えの育て方
オリーブは室内で育てることができます。
ただし、外で地植えするのとは条件が変わってくるため、水・日当たり・土・肥料は特に気にかけてあげる必要があります。
日当たり
オリーブは日光が大好きです。
日の光が当たらないと、花が咲かないため、実もつきませんん。
部屋の中でオリーブを育てるなら、1一年中、日光が当たる場所で育ててあげましょう。
春から秋にかけては、オリーブの生育期なので、たくさん日光に当ててあげる必要があります。
日中の暖かい時間帯は、日差しが入り込む窓際に置くなどの対策をしましょう。
可能なら、日中はベランダに出して日光浴させてあげるのもいいですよ♪。
水
オリーブは乾燥気味を好みます。
けれど『乾燥』は大の苦手です。
水切れは、オリーブの葉が落ちてしまう原因になります。
また、水が足りない状態で成長すると、
- オリーブの実がしわしわになる
- 実の付き方が悪くなる
などの症状が出てしまいます。
土の表面が乾いたら、鉢底から水が滴り落ちる位、たっぷり水やりをしましょう。
ただし、オリーブは過湿が苦手なので、受け皿に溜まった水は絶対に捨ててくださいね!
肥料と土
土
地植えと違い、鉢植えで育てる場合の土作りはとても大切です。
過湿が苦手なため、水はけのよい土で育てるのがポイント。
自分で土を作るなら、オリーブの土は赤玉土と腐葉土を混ぜ、石灰を加えて中和します。
でも、土作りって慣れてないと難しいですよね。
それに、腐葉土はコバエなどの虫が発生する原因にもなります。
オリーブ用の土を使うと、鉢に土を入れ込むだけなので、時短にもなりますよ。
肥料
オリーブの植え付けの際に、油かすを植えこむ方法もありますが、有機肥料を使うと、小さな虫が発生するか可能性があります。
けれど、オリーブの成長に肥料は欠かせません。
オリーブ専用の肥料も販売されているんです!!
オリーブに必要な栄養素が全て入っているし、錠剤型なので土の上に置くだけなので、混ぜ込みなどの手間がかからず便利ですよ。
玄関で育てられる⁉
オリーブの鉢植えを玄関で育てることも可能です。
でも、玄関の内側は日光が当たらない場合が多いし、涼しい場所ですよね。
オリーブはマイナス5℃を下回ると、枯れてしまいます。
夜中に冷えることも考えると、1年間を玄関の内側だけで育てるのは難しいです。
- 日が当たらない玄関に置く場合、日中は玄関の外など日が当たる場所に移動してあげる
- 冬の寒い時期には、暖かい場所で冬越しさせる
虫の対策
オリーブアナアキゾウムシ
オリーブの木の内側を食い荒らす虫です。
根元におがくずのようなゴミが落ちていたら、寄生されている証拠。
細めの棒などで、虫を掻き出しましょう。
春~秋の間に、スミチオン乳剤・ベニカ水溶剤をまくと予防対策になります。
コバエなどの小さい虫
肥料が有機質だと、コバエなどの小さい虫が発生しやすくなります。
化成肥料を与えると、小さい虫の発生を抑えられます。
有機肥料を与えるなら、土の上をマルチングすることで、コバエの発生を抑える効果もありますよ。
土隠しの方法
部屋の中に、オリーブを置きたいなら、マルチングで土を隠す方法があります。
マルチングを行うと、
- 見た目がおしゃれで生活感がなくなる
- コバエなどの虫が発生するのを抑えられる
などの効果が期待できます。
オリーブの鉢植えの土隠しをするなら、ウッドチップやココナッツファイバーがおすすめです。
冬の越し方
温度管理
オリーブの耐寒温度は、-2℃程度。
-2℃を下回ると、オリーブは枯れてしまいます。
けれど、花を咲かせて実を付けたいなら、10℃以下の寒さに10~20日程度さらすことが大事なんです。
オリーブの実を付けたいなら、霜と温度管理に気を付けて、寒い場所にしばらく移動させるといいですよ。
寒肥(かんごえ)
休眠期の2月~3月に与える肥料を、寒肥(かんごえ)といいます。
オリーブの一年間の健康管理をする上で、とっても大切な肥料なんですね。
ただし、気を付けてほしいのが肥料の種類。
冬場は休眠期なので、成分が強かったり、速効性のある肥料はオリーブの負担になり、良くありません。
緩効性肥料や化成肥料で、ゆっくり栄養をとれるようにしましょう。
植え替え
冬越しがうまくいったら、植え替えも考えましょう!
植え付けの時の土のままだと、養分を吸収できなくなって、株が弱ってしまいます。
また、根が張るのが早い植物なので、わりと根詰まりも起こしやすいです。
植え替えに適しているのは、4月~6月頃。
- 鉢が倒れる
- 購入して1年以上経過した
- 水をあげても土に浸み込みにくくなった
などの現象が起き始めたら、植え替えのサインです。
一回り大きめの鉢と、新しい土を用意して植え替えをしましょう。
剪定
室内で鉢植えを育てるなら、見た目も大切ですよね。
枝がバラバラに伸び切った状態だと、場所も取ってしまいます。
剪定をするなら、休眠期である2~3月がおすすめ♪
ただし、オリーブの実を付けたい場合、枝の剪定にも注意が必要です。
オリーブの花は、新しく伸びた枝に咲きます。
新しく伸びた枝を短く刈り込んでしまうと、花が咲かなくなってしまうので、気を付けましょう。
室内でもオリーブの実を付けるために必要なこと
ここまで説明したように、
室内で育ててもオリーブの実を付けたいなら、
- 日光にたくさん当てる
- 水切れを起こさない
- 10℃以下の寒さに10~20日程度さらす
- 新しく伸びた枝を刈り込まない
があります。
この他にもう1つ、重要なポイントがあります。
それは、品種の違うオリーブを2本以上、近づけて育てるということです。
オリーブには雌雄の区別がないのですが、自分で受粉する力が弱いんですね。
近づけて育てることで、お互いに受粉できるようになります。
また、筆などを使って人工的に受粉させることも可能です。
2種類、どんな品種を選べばいいのか悩むところですよね。
品種の組み合わせは、お好みでも大丈夫です。
また、片方を花粉量が多い品種にするパターンも多いですよ。
花粉量が多いオリーブの種類に、ネバティロブランコという品種があります。
まとめ
オリーブは、室内栽培も人気があります。
横に広がる品種、縦に伸びる品種などいろんなタイプがあるので、ぜひお気に入りのオリーブさがしてみてくださいね。
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