ユーカリが枯れる原因で多いのは水切れです。
ユーカリは乾燥が好きな植物ですが、乾燥しすぎれば枯れ始めます。
枯れたユーカリを復活されるには、水やりをして、枯れた枝葉を取り除き、生きている部分に養分や水分を巡らせます。
枝の切り口には、癒合剤を塗るのを忘れないでくださいね。
切り口を保護して、乾燥から守ってくれますよ。
そのほか、日光不足・湿気・水はけの悪さ・根詰まり・栄養不足・病気・害虫が枯れる原因になります。
- 日光不足・湿気・水はけの悪さ→場所移動や土の交換
- 根詰まり→植え替え
- 栄養不足→剪定
- 病気・害虫→駆除や薬剤の塗布
などの対策があります。
ユーカリの育て方で枯れる原因は?
ユーカリが最も枯れる原因
ユーカリが枯れてしまう原因で、とても多いのが『水やり』なんです。
水不足
ユーカリは『乾燥気味で育てるのがよい』からと、水やりの量や回数が少ないと、水切れをおこします。
水が多すぎ
他の観葉植物と同じ量や回数の水やりをしたり、水はけが悪い土で育てると、根腐れをおこす原因になります。
土が湿った状態が長い・日陰で育てている、などの場合、土や置き場所を変えましょう。
適切な水の量や回数
ユーカリは、乾燥気味がちょうどよく、土がサラサラに乾いて白くなっていたら、水をあげます。
もし土が乾いているか分からないときは、鉢植えの隅っこの土に指を指して、土が湿っているか九人するといいですよ。
季節やお天気によって土の乾き具合は変わります。
夏は水やりの回数が増えるし、冬は減ります。
土の乾き具合を、適度に観察すると、水不足の状態を減らすことができますよ。
その他の原因
日光不足
ユーカリは日光浴が大好きです。
少なくても1日の半分以上は、日光が当たる場所で育ててあげましょう。
水はけが悪い
ユーカリは、乾燥気味の環境を好みます。
水はけが悪く、土が湿った状態が多いと、根腐れをおこす原因になります。
日陰など湿気のある場所で育てている場合、鉢植えなら、日当たりや風通しのいい場所に移動してみてください。
地植えの場合、植え替えも検討してみましょう。
土が悪い場合、新しく土を用意して植え替えをしましょう。
ユーカリを育てるのに適した土は、この記事の『土を変えるなら』という項目で紹介しているので、このまま読み進めてくださいね。
風通しが悪い
風通しが悪い場所で育てていると、蒸れや湿気によって枯れる原因になります。
また、ユーカリの葉が茂りすぎていると、風通しが悪くなり、枯れてしまうこともあります。
- 置き場所に問題があるなら、風通しがよい場所に移動・植え替えをする
- 葉が生い茂っているなら剪定する
など、蒸れを解消する対策をとりましょう。
根詰まり
鉢植えで2年以上育てている方、ユーカリの植え替えをしたことありますか?
植え替えせずに育てているなら、根詰まりをおこしている可能性があります。
根っこが成長しすぎて行き場をなくし、土の中で、とぐろを巻いてしまう状態になってしまうんです。
根詰まりをおこすと、
- 土の中の酸素が少なくなる
- 土が水を吸い込めず、根が水分を吸収できなくなる
ことになるため、ユーカリが枯れてしまいます。
鉢植えで育てる場合は、1,2年に1回は植え替えをするといいですよ。
病気
土の中のミネラル分(鉄分など)が不足すると、クロロシスという病気になっていまします。
クロロシスの主な症状は、葉が黄色や白色に変色することです。
変色した葉は、光合成がうまくできず、生長に必要な栄養が作り出せなくなってしまいます。
色の変化を確認したら、
- 『苦土石灰(くどせっかい)』を土に撒く
- 葉面散布肥料を、葉に直接振りかける
などの対策をとりましょう。
苦土石灰や葉面散布肥料は、ホームセンターや園芸店などで購入することができますよ。
その他、葉の表面が白くなり、やがて枯れてしまう『うどん粉病』にもかかることがあります。
うどん粉病にかかった場合、病気になった葉を取り除く、薬剤を使用する、などの対策があります。
害虫
ハダニ・カイガラムシがつきやすいです。
ユーカリの葉の裏に寄生して養分を吸収してしまいます。
葉の一部が白く変色しているなら、ハダニの可能性があるので、薬剤で駆除します。
葉っぱに白くて小さい斑点が現れるのが特徴です。
放っておくと、ユーカリの栄養を吸収して栄養失調になったり、他の病気を引き起こす原因にもなるので、駆除しましょう。
早い段階なら、水で洗い流したり、ピンセットで取り除くなどの対策が取れます。
栄養不足
ユーカリは、成長がとっても早い植物なんです。
だから、伸ばしっぱなしにしていると、あっという間に大きくなり、根から吸収される栄養や水分だけでは足りなくなってしまうんです。
伸びてきたら、適度に剪定しましょう。
剪定は、株間の風通しを良くするなど、ユーカリにとってメリットも多いんですよ。
ただし、健康なユーカリを剪定するなら、剪定時期はとても大事です。
剪定は、春(4~5月)と秋(9~10月)に行います。
それ以外の時期に剪定すると、ユーカリへの負担が大きくなって、枯れる原因にもなるので、剪定する時期には注意してくださいね。
枯れたら剪定で復活できることも
枯れた枝葉は取り除く
葉が茶色く変色したり、触れただけで葉がボロボロ崩れる症状は、ユーカリが枯れていることを示しています。
ユーカリの木を剪定して、枯れた葉や枝を取り除くことで、養水分が生きている枝葉に回されて、回復・生長し始めるんですよ。
そのほか、剪定することで
- 株間の風通しがよくなる
- 養水分不足の解消
- 見た目がよくなる
などのメリットがあります。
復活の最後の手段
全体的に枯れている場合、すべての枝葉を全体的に切り落とす方法があります。
すると、切り口から新芽が生えてきて復活することがあります。
復活する力が残っていなければ、そのまま枯れてしまう為、ほんっとに最後の手段になります。
※この方法を使う場合は、ユーカリが完全に枯れるのを覚悟で、行ってください。(あまりおすすめの方法ではないです)
剪定後に気を付けたいこと
剪定をしたら、切り口に癒合剤を塗って保護します。
人間でいうなら傷口がむき出しになっている状態なので、傷口をカバーして乾燥を防ぐ感じです。
土を変えるなら
ユーカリを育てるなら、できるだけ水はけのよい土を用意するのがポイント!
一般的な野菜や花の土などは吸水性がいいので使用厳禁です。
一般の観葉植物用の土も保水性は高いので、粒状培養土(観葉植物用)、ハーブ用土などがいいです。
冬に葉が赤くなるのは枯れていない
ユーカリの葉が赤くなっているのを見て、『枯れたのでは!?』と不安になる人、多いんです。
冬に葉が赤くなる場合、ユーカリの木は枯れていないので安心してください。
ユーカリは寒さを感じると、葉が赤くなるのですが、常緑樹なので、モミジなど落葉樹のように、紅葉しても葉が落ちないんです。
春になって暖かくなってくると、自然に葉の色も緑に変化するんですよ。
鉢植えと地植え、育て方のポイント
ユーカリは鉢植え、地植え、どちらでも楽しめる植物です。
ユーカリを育てる場合は、次のポイントに気をつけてくださいね。
・根詰まり防止に植え替えをする
・冬は室内に移動してあげる
・鉢の土が乾燥してから、たっぷり水やりをする
・春から秋の間、植物用の緩効性肥料を少な目に施肥
・水やりは基本的には雨の水分で充分
・晴れの日が長く続くなら、水やりもする
・肥料は植え付け時のみで大丈夫
まとめ
ユーカリは、水の管理、日当たり、湿気に気を付けてあげれば、育てやすい観葉植物です。
鉢植えの水やりのタイミングは特に重要なので、こまめに土の状態を観察してみてくださいね。
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