ハナミズキが枯れる原因は、根腐れ・水不足・植え替えの失敗・病気の場合が多いです。
病気の場合、葉が枯れる以外に表面が白くなる、茶色や黄色などの斑点が出るなど他の症状も現れることが多いです。
もし、葉が枯れるだけの場合、
- 適切な水やりがされていない
- 水はけが悪く根腐れをおこしている
- 植え替えがうまくいかなかった
などを疑ってみてください。
水不足なら水をたっぷりあげれば回復します。
- 根腐れなら、掘り起こして処置する
- 植え替えの失敗なら、地表の枝を短くして根の負担を軽くする
ハナミズキは繊細な植物だから、そのまま枯れてしまう可能性はあります。
庭で育てるのが難しいなら、ミニ盆栽で楽しむこともできますよ。
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ハナミズキの育て方で枯れる原因と対策
ハナミズキの木が枯れる原因は、
- 根腐れ
- 水不足
- 病気
- 植え替えの失敗
のいずれかが多いです。
根腐れ
ハナミズキの木は、『水の木』と名前の通り、水分をたくさん欲しがる木です。
けれど、水はけの悪い環境は好きではないんです。
いつまでも土の中が湿気った状態だと、根が腐ってしまい、必要な水分や養分を吸えなくなってしまい、枯れてしまうんですね。
根腐れの場合、葉っぱが茶色くなる前に、葉が落ちることがよくあります。
根腐れをおこしているなら、いったん掘り起こし、悪い部分を取り除いて植え替えると回復する可能性があります。
水不足
ハナミズキは、乾燥に弱い植物です。
特に夏場の日中、直射日光が当たる場所に植わっていたり、適切に水やりがされていないと、乾燥から枯れる原因になります。
直射日光や西日がガンガン当たる場所に、ハナミズキを植えていませんか?
必要な水分が減ると、木が自分の生命を守るために、葉への水分をストップして防衛対策をするんですね。
その結果、急に葉っぱが枯れて落ち始めるんです。
水不足による乾燥で枯れ始めている時は、たっぷり水やりをしましょう。
株元にマルチングをすることで、水分の蒸発を減らすことができますよ。
ハナミズキがかかる病気
ハナミズキがかかりやすい病気として
- うどん粉病
- 炭疽病
- とうそう病
- 灰色カビ病
- 白紋羽病
などがあります。
病気にかかると、最終的には葉が枯れることもあるのですが、それ以外の症状が先に出ることが多いです。
・うどん粉病→葉の表面が白い粉をまぶした様になる
・炭疽病→茶色や灰色の斑点ができる
・とうそう病→若葉に赤褐色の斑点ができる
・灰色カビ病→葉の表面に淡褐色の斑点ができる
・白紋羽病→根っこや樹皮に白い糸の菌が付着
これらの症状がなくて、葉が枯れる症状のみなら、病気以外の原因を探ってみてください。
植え替えの失敗
- 植え替えの時期を間違えた
- 根を傷つけた
- 根鉢が崩れてしまった
などの場合、植え替え後に新しい土に根付くことができず、必要な水分や養分を吸収できないまま、枯れてしまうことがあります。
剪定で枯れることはある?
ハナミズキって不思議なんですけれど、木の形がなんとなく自然に整う植物なんですね。
なので、あまり剪定はしなくて大丈夫です。
もし、剪定するなら11月~2月の冬の寒い時期に行うのがいいです。
成長期に剪定すると、木に余計な負担を与えて枯れる原因にもなります。
肥料の選び方や与え方
ハナミズキが弱って枯れ始めているときは、肥料は与えずに、ゆっくり休ませてあげるのが一番です。
もし養分を与えるなら、メネデールやHB-101のような植物用の活性剤を選ぶといいですよ。
鉢植えで枯れる原因
鉢植えで育ていて枯れる場合、上記にあげた原因の他に、根詰まりの可能性もあります。
ハナミズキを鉢植えにするのは、木と根っこのバランスが悪くなりがち。
鉢の中で根がとぐろを巻き、土が水分を吸収できずに、水切れを起こしてしまうんですね。
鉢植えでハナミズキを育てる場合、数年に1回は植え替えをしてあげると、根詰まり対策になります。
また、鉢植えで育てる場合、幹や枝が育ち過ぎてしまうと、根っこが吸収できる水分や養分では充分には足りないんですね。
木の大きさを一定の大きさで調整するといいですよ。
種から育てるのは難しい?
ハナミズキの種まきは、特別難しい管理は必要ありません。
- 種まきの時期に気をつける
- 水を切らさない
- 風通しのよい明るい日陰に置く
これらのことを守って育てると、枯らさずに種から育てることも可能です。
ハナミズキの育て方のコツ
水やり
ハナミズキは水はけの良い土壌を好みます。
庭に地植えする場合は、雨水で充分なので、特に水やりをしなくても大丈夫です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり上げましょう。
ただし、夏場の暑い時期に乾燥が気になる場合は、庭木、鉢植え共に水やりをします。
朝と夕方の涼しい時間帯に水をあげてくださいね。
日当たり
ハナミズキの木は、日光は好きですが直射日光には弱いです。
庭に地植えするなら、午前中は日が当たり、午後は日陰になる場所に植えるのがいいです。
特に夏場の乾燥には要注意の為、乾燥防止に根元にマルチングなどの対策をとるといいですよ。
肥料
ハナミズキ自体は、あまり肥料がなくても育つんですけれどね。
花をキレイに咲かせたり、葉のツヤを保つためには、肥料を与えた方が良くなります。
肥料の与え方として、冬の間(11月~2月頃)に寒肥として、有機肥料や緩効性化成肥料を与えます。
その後は8月~9月頃に、お礼肥として元肥と同じ肥料を与える場合もあります。
肥料やけをおこさないよう、与える肥料の量に気を付けて管理してくださいね。
寒さ
花水木の樹木は、冬の休眠期に寒さに当たることで、生育もよくなります。
あまり暖かい地域だと、寒さが足りなくて生育に影響が出る場合もあります。
鉢植えも戸外で冬越しすることができますよ。
植え付けと植え替え
ハナミズキの植え替えや植え付けは、2月~3月と、落葉した後の10月~11月頃のどちらかが適しています。
寒冷地の場合、粘り出来ずに冬を迎える可能性があるため、2~3月に植え付けを行ってくださいね。
ハナミズキの特徴やヤマボウシとの違い
最後に簡単に、ハナミズキの特徴・ヤマボウシとの違いについて紹介しますね。
ハナミズキの特徴
開花時期が長く、秋に実る赤い果実や紅葉も目を楽しませてくれますね。
実は、白い花の部分は苞(ほう)という葉っぱなんです!。
そして苞(ほう)の中心にある、黄色いめしべの部分はが、小さな花が集合している(花序(かじょ)といいます)んです。
花水木は最大で10mほど成長し、寿命も80年と長く生きる樹木です。
ちなみに、ハナミズキの赤い実は食べられないです。
花水木の種類
花水木の木には、大きく分けて『紅花系』『白花系』の2つに分けられます。
紅花系で有名なのが、『チェロキー・チーフ』という品種で、街路樹に植えられているのはこの品種が多いです。
他にも日本で生まれた品種『レッド・ジャイアント』などがあります。
白花系の代表は、白い大輪の苞がきれいな『クラウド・ナイン』や、樹高が低くても開花を楽しめる『ピグミー』などがあります。
花水木の花言葉
はなみずきの花言葉には、『返礼』『私の思いを受けて』『永続性』『華やかな恋』『逆境に耐える愛』『公平にする』などがあります。
実は『返礼』という花言葉には、理由があります。
1912年に友好のしるしとしてアメリカに桜の苗木が送られた際に、お返しにハナミズキが送られたエピソードが由来になっています。
また、『永続性』については、樹木の成長はゆっくりだけど、着実に少しずつ大きくなる特徴が由来となっています。
ヤマボウシとの違い
ハナミズキとヤマボウシは見た目が似ているため、間違われることも多いです。
ハナミズキは大正4年に、アメリカから日本にやってきました。
ヤマボウシは日本原産の植物で、反対に明治8年に観賞用の植物として、ヨーロッパに渡っています。
ハナミズキの別名がアメリカヤマボウシというのも、そこら辺から来ているんですね。
- ハナミズキは開花時期が4月~5月頃なのに対して、ヤマボウシは5月~6月と一か月程度遅いです。
- 花水木は『花→葉』の順に成長しますが、ヤマボウシは『葉→花』の準に生長します。
- ハナミズキの苞の先はくぼみんでいるが、ヤマボウシの苞の先はとがっている
などの違いがあるので、街路樹に植えられているのがどちらか迷ったときは、判定の参考にしてみてくださいね。
まとめ
ハナミズキの葉が枯れるのは、水切れや水はけの悪さ、など水による原因も多いです。
夏の暑い時期に枯れる場合、乾燥も気にかけてみてくださいね。
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