『仏壇に供えてはいけない』果物はありません。
けれど、お仏壇に供えない方がよい果物はあります。
- 匂いが強い果物
- 腐りやすい・傷みやすい果物
は、イメージが悪かったり、すぐに下げないといけなかったりするので、避けてもいいと思います。
- 丸い果物
- 常温で日持ちがする果物
は『円=縁』といういいイメージがあるし、悪くなりにくいので、お供えに適しています。
もしお供えする果物に迷ったら、
- リンゴ
- オレンジ
- グレープフルーツ
- ミカン
- メロン
はお供えに適しています。
仏壇に供えてはいけない果物
仏壇に供えてはいけない果物は、実はほとんどありません。
けれど、『なるべく仏壇に供えない方がいい果物』はあります。
匂いが強烈な果物
ドリアンのような臭いニオイを出す果物は、仏壇にお供えしない方がいいです。
マンゴーのような強い匂いを発する果物も一緒です。
『臭い匂い=死臭』を連想させます。
悪い霊は、死臭に引き寄せられて集まってくるとされているんですね。
悪い霊が集まってきて不幸を呼ぶことを避けるためにも、臭い(匂いが強い)果物は置かない方が良いです。
傷みやすい・腐りやすい果物
『腐る』という言葉も、あまりいいイメージはないので、仏壇にお供えする果物には向きません。
異臭を放つこともありますしね。
腐りやすいと、すぐに下げて新しい果物を用意しなければなりませんよね。
腐りやすい果物は、早めに下げないといけないので、仏様にゆっくり召し上がっていただくことができないんです。
傷みやすいイチゴをお供えするときは、パックから取り出してお皿にならべ、ラップをかけることで日持ちを延ばすこともできます。
お供えにピッタリの果物
丸い果物
丸い=円=縁を連想させることから、個人との縁をつなぐという意味で、お供えには丸い果物は喜ばれます。
常温で日持ちする果物
小まめにお供え物を交換してもいいのですが、常温で日持ちする果物なら、長くお供えすることができます。
- リンゴ
- ミカン
- グレープフルーツ
- メロン
- ミカン
などは、長くお供えすることができます。
傷みやすい果物もお供えしても大丈夫
表面の皮が薄い果物(桃、梨、ブドウなど)は、傷みやすいです。
でも、仏様がこれらの果物を好きな場合、旬の時期がきたらお供えしてあげたいですよね。
傷みやすい、腐りやすい果物は、小まめにチェックして、悪くなる前に下げるようにすれば大丈夫。
下げたものは、家族で美味しく頂けば、仏様も喜んでくれるはずです。
果物の供え方や置き方
必ず容器にのせよう
仏壇にお供え物をするときは、『高坏(たかつき)』や『供物台』に果物を乗せてお供えします。
高坏は、果物やお菓子などのお供え物を盛る仏具です。
供物台もお供え物を置くための台です。
もしどちらもなくても大丈夫!
低くて幅広いお皿も使えますよ。
果物の置き方
高坏に果物を配置する場合、向かって右側がお菓子、左側が果物になるように置きましょう。
中型以上の大きさの仏壇の場合、上段・中段・下段と別れています。
果物は中段に置きましょう。
向きに決まりはない
果物の向きに決まりはありません。
果物のへたや茎が上になるように置けば大丈夫です。
果物の数
偶数は『割り切れる』ため、仏様や個人とのご縁が切れるとされ、好まれません。
果物の数は奇数にしましょう。
また、『4』や『9』は苦しみを連想させるため、好まれないので気をつけてください。
偶数でも『8』は、末広がりで演技がいいとされるので、大丈夫な場合もあります。
雑に置くのは禁止
とりあえず容器に乗っていればいいや、と雑に置くのは禁止です。
ちょっとした振動などで、果物がこぼれ落ちるのは、あまりいいことではないんですね。
床や畳に直置きは禁止
個人やご先祖様にお供えするものを、床や畳に直置きするのはよくないです。
お仏壇が小さいなどの理由で、果物をお供えするのが難しい場合、お仏壇の前に台や小さいテーブルなどを設置して、その上にフルーツを乗せるようにしてくださいね。
半紙の使い方
高坏やに果物を置くときには、半紙を置いてから果物を乗せます。
半紙はそのままでは使いません。
頂点をずらして三角形に折ります。
三角形の頂点側を自分、底辺側をお仏壇に向けるように敷くのがポイントです。
半紙がないときは、真っ白い紙でも代用可能です。
夏に果物をお供えするなら
日持ちをそんなに気にしなくても大丈夫なら
- オレンジ
- ブドウ
- もも
- メロン
などの果物は夏が旬なので、手に入りやすいし、お仏壇にお供えしても大丈夫です。
スイカもお供えすることができるのですが、お仏壇が小さい場合、小さいスイカを選ぶといいですよ。
果物は腐る前に下げよう
腐り始めた果物は、黒ずんで見た目が悪くなったり、嫌なにおいを発します。
悪いものをお供えするのは、個人やご先祖様にお供えするのは失礼なので、日持ちがしない果物は早めに下げましょう。
まとめ
お仏壇にお供えする果物を選ぶときは、不吉なイメージをもたないように選びましょう。
仏様にゆっくり召し上がった頂くことは大事ですが、故人が好きな果物があれば、ぜひお供えしてあげたいところ。
悪くなる前にお下げして、みんなで美味しく頂きましょう。
コメント