クワガタが弱っている時のサインは、フ節(足先の鍵爪部分)がとれている、木に上手く掴まれない、よく転ぶ・ひっくり返る、餌を食べない、舌が出っぱなし、などの症状があげられます。
寿命ではなく、対策が早ければ、元気に回復することもあります。
症状にもよりますが、飼育環境を見直してみてください。
弱っている時は、トレハロース(昆虫のエネルギー源)やビタミン(健康復活)など栄養価の豊富なエサも有効ですよ。
クワガタが弱ってるサイン
弱っているかどうかの判断ポイント
飼っているクワガタが弱っているのか、判断ポイントはいくつかあります。
- フ節がとれている
- 木にうまく掴まれない
- よく転ぶ
- エサの減りが遅い
- あまり動かない
- 顎の力が弱くなっている
- 土に潜らず、ずっと地面にいる
- ひっくりかえっている
- 舌や口ひげが出たまま
フ節がとれている
フ節というのは、クワガタの足の先っぽにある細いかぎ爪のことです。
寿命が近づいてくると、このフ節がポロポロ取れやすくなってくるんです。
木にうまく掴まれない
クワガタが弱っていると、当然ですが力がないため、木にうまく掴まることができません。
その為、ひっくり返ってしまうことも多いです。
また、寿命でフ節が欠けてくることで、掴まりづらくもなってきます。
よく転ぶ
木に掴まれないのと一緒で、足の力が弱くなったり、フ節が減っていることで、立っているのが難しくなってきます。
安定性が悪い為、よく転ぶんですね。
エサの減りが遅い・食べない
食欲が落ちているため、餌があまり減らない状態になります。
また、クワガタの口にゼリーを近づけても、全く食べないこともあります。
えさも数日すると悪くなってくるので、良い環境を保つためにも、餌は数日したら処分したほうがいいです。
あまり動かない
弱っていると、あまり動かなくなることも多いです。
顎の力が弱くなっている
顎の部分に指や木の棒をあてても、噛まないか、噛んでも弱く、痛みを感じません。
土に潜らず、ずっと地面にいる
クワガタは土の中で寿命を迎えることはあまりなくて、大抵、地表で寿命を迎えます。
土に全く潜らないという場合、寿命が近づいているのか、土や昆虫マットの状態が悪いかの選択肢が考えられます。
クワガタがひっくり返る状態
ひっくり返ったクワガタが、力なくもがいているなら、弱っているサインです。
また、よくひっくり返っているなら、足の力が弱くなっていることもあります。
元気よくもがいて、元の態勢に戻ろうとしているなら、元気な証拠です。
クワガタの舌や口ひげが出たまま
長い口ひげ、短い口ひげは、出ていることも多いので、あまり気にしたことはないです。
けれど、舌が出っぱなしだと、脱水状態や養分が足りていなくて、弱っている可能性があります。
本当に弱っているのか見分け方
今あげた『弱っているサイン』は、飼育環境や時期によって起こる場合があります。
エサをあまり食べない
孵化後や冬眠時期は、あまり食べなくて問題ありません。
10月に入り涼しくなってきた頃から、餌のへりが少なくなってきたなら、冬眠状態に入ってきたことが考えられます。
暖かい活動時期に食欲がないのは、弱っている可能性があります。
あまり動かない
冬眠時期なら、あまり動かなくても問題ありません。
また、冬眠状態の場合、手足を小さく折り畳んでいるので、見分けがつきます。
活動時期である暖かい時期に、全く動かないのは弱っている可能性が高いです。
土に潜らず、ずっと地面にいる
土や昆虫マットが乾燥していると、クワガタはあまり潜らなくなってしまいます。
霧吹きを定期的にかけていても、表面だけが湿って内部が乾燥状態だと、クワガタは潜りません。
内部まで湿らせてみて、中に潜るなら心配いりません。
よくひっくりかえる
よくひっくり返っても、じたばた元気なら、足をかけられる場所が少ない可能性があります。
カブトムシの重心は背中にあります。
だから、どうしても不安定になって、ひっくり返りやすい為、フ節のかぎ爪をどこかに引っ掛けながら、足を持ち上げたり、移動したりします。
飼育カゴの中に、木の皮、登り木、落ち葉などを置くと、ひっくり返るのを防ぎやすくなります。
弱ったクワガタを復活させる対処法
弱ったクワガタが元気になる方法
弱ったクワガタが元気になってくれたら、嬉しいですよね。
寿命ではなく、一時的に弱っているクワガタが復活できる改善策としては、飼育環境を整えることが一番です。
- 栄養価の高いエサと水分
- 快適な気温
- 清潔な環境
- 止まれ木や落ち葉の設置
- 飼育個体の数
等が挙げられます。
水分・栄養分を与える
エサを全く食べない、エサが空っぽだった、舌が出っぱなしの状態など、水分や養分の不足が考えられる場合は、クワガタ用のゼリーを与えてみてください。
クワガタ用のゼリーって、値段や種類が豊富ですよね。
栄養バランスが偏っていたり、目的別に配合バランスが違う場合があるんです。
例えば、産後のメスクワガタならタンパク質が不足していたり、高齢ならビタミンを多く摂ったほうが良い、など、状況に適した餌を探してみてください。
クワガタが弱っているなら、トレハロース(昆虫にとって大事なエネルギー源)やビタミン(健康復活に役立つ)を意識してみてください。
それから、クワガタも味の好みがあるんですね。
エサの袋をよく見ると、バナナフレーバー、モモフレーバー、黒蜜フレーバーなど、いろんな味があるんです。
もしかしたら、今あげている味が好みじゃない可能性もありますね。
涼しい場所に移動する
クワガタは、暑さが苦手な昆虫です。
活動するのに快適な温度は20~28℃。
もし直射日光があたる場所や、高温になりやすい場所にケージや虫かごを置いているなら、風通しがいい日陰に移動してみてください。
我が家は、北向きの玄関がぴったりでした。
飼育カゴの中を掃除する
糞尿などで汚れた昆虫マットは、あまりクワガタに快適な生育場所にはなりません。
定期的に掃除して、フカフカの清潔な土や昆虫マットに交換してあげるといいですよ。
止まれ木や落ち葉の設置
止まれ木(登り木とも言います)や落ち葉、木の皮などを設置してあげると、重心が安定して、ひっくり返りにくくなります。
それから、落ち葉の下にもぐったり、落ち着いた環境になります。
クワガタが長生きするためのコツ
一つのケージで飼育する数は少なくする
一つの虫かごなどで、複数匹のクワガタを飼育すると、喧嘩も起こりやすくなります。
人間もそうだけど、喧嘩ってエネルギー使うし、疲れますよね。
余計なエネルギーを消耗しないためにも、一つのケージで飼うクワガタの数は少な方がいいです。
エサも気にしてみる
エサって値段も種類も色々ありますよね。
同じ50個入りで数百円もあれば、2000円近くするものまで様々。
値段が高ければいいて訳じゃないけれど、着色料や添加物の有無、栄養バランス、食いつきの良さ、カップの形状や食べやすさなど、比べる点はいろいろあります。
Amazonで人気なのが、KBファーム プロゼリー(16g 50個入り) カブトムシ・クワガタ用。
値段はちょい高めだけど、食いつき、栄養豊富さ、マットの汚れにくさ(液だれしにくい)など、評判もいいです。
この機会に餌を変えてみようと考えているなら、一度、Amazonのカスタマーレビューなども参考にしてみるといいですよ。
クワガタの寿命って?
クワガタの種類によって寿命は違う
カブトムシと違って、クワガタは数年生きるってイメージですよね。
でも、冬眠せずに孵化してから数か月で、寿命を全うするクワガタもいるんです。
だから、ひと夏で寿命を迎えたからといって、お世話の方法が悪かったとは言い切れないんです。
1年以上生きるクワガタ
冬眠して1年以上生きるクワガタには、コクワガタ、オオクワガタ、ヒラクワガタなどのオオクワガタ系がいます。
オオクワガタ
コクワガタヒラクワガタ
数か月で寿命を迎えるクワガタ
ミヤマクワガタやノコギリクワガタは、孵化後3ヶ月~半年程度で寿命を迎えます。
ミヤマクワガタ
ノコギリクワガタ
あなたが飼育しているクワガタはどのタイプですか?
もし、現在、飼育しているクワガタの種類が分からない場合、上の画像(雄の写真だけですが・・・)や、ネットで画像検索などで確認してみるといいですよ。
まとめ
弱っているサインが出ている場合、対処しだいでは、十分元気になります。
けれど、寿命だったり、対策が遅くなった場合、間に合わないこともあります。
元気に回復するかどうか、まずは現在の飼育環境を確認して、不足している部分を見直してみてくださいね。
栄養価の高いエサは、体力回復にも有効ですよ。
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