桜草の花が咲き終わったら、こまめに花がら摘みを行うことで、次々開花を楽しむことができますよ。
全ての花が咲き終わった後は、増し土を行い、夏越しの準備に入りましょう。
肥料は休眠するまで与え、水は夏の間も欠かさず与えてくださいね。
桜草の花が終わったら
花がら摘み
花が咲き終わったら、花茎を摘みとります。
花がらをこまめに取り除くことで、次々きれいな花を咲かせてくれるし、病害虫などの予防にもなりますよ。
増し土
全ての花が咲き終わったら、株の根元に培養土を2cmくらい足して、新しい芽を保護します。
この増し土という作業は、翌年の開花に必要な作業なんです。
増し土をしないと、芽が乾燥して花が咲かないこともあるので、必ず行ってくださいね。
増し土は雨や水遣りで土が減ってしまったときには、再度、増し土を行うといいですよ。
根茎が地表に出ていないか、こまめにチェックしましょう。
肥料
花がら摘みと増し土をしたら、根茎の成長を促すために薄めた液肥を与えましょう。
梅雨明け頃の、葉が枯れて休眠するまで与えます。
枯れた部分の除去
枯れた花芽や葉は、見た目も悪いだけではなく、病気などを引き起こす可能性もあります。
枯れた葉などはこまめに取り除くようにしましょう。
取り除くときは清潔なハサミを使い、傷口には消毒剤を塗ると良いですよ。
サクラソウの種取り
種を取りたい場合、花が咲き終わった後の花がら摘みは行わず、花茎を残しておく必要があります。
6月ごろになると、花茎の先端がふくらんで種ができます。
種の部分が茶色くなって熟したら、花茎を切り取りましょう。
種は乾燥に弱いので、すぐに種を取り出したら、湿らせた培養土や砂に混ぜてから、ビニール袋などに入れて冷蔵庫で保存します。
種の表面にカビが生える場合もあるので、時々袋を開けて空気を入れ替えてるといいですよ。
サクラソウの夏越し
置き場所
サクラソウは夏の高温多湿に弱いので、涼しい日陰で管理すると夏越しがしやすいです。
鉢植えの場合は、直射日光が当たらない涼しい場所に移動して管理しましょう。
地植えの場合は、ヨシズや大きな鉢などを使って、サクラソウの上に日陰を作ってあげると、日よけ対策になります。
風通しがよい場所だと、病気や害虫の予防にもなります。
水やり
水やりは、土の乾燥具合に合わせて行ってください。
土が乾いているときは、たっぷりと水を与えますが、毎日水やりをすると、根が腐りやすくなるため注意が必要です。
水やりのタイミングは、土の表面を触ってみて、乾いているかどうかが判断のポイントです。
気温の高い日中に水やりすると、土が熱くなって水分が蒸発したり、土の中が蒸れた状態になるなど、根っこに悪い影響を及ぼす可能性もあるので、朝の涼しい時間帯に行うのがおすすめです。
サクラソウは、7月から葉が枯れてしまいますが、休眠モードに入っているだけなので、その間も、土が乾いたら水を与えましょう。
桜草の植え替え時期や方法
サクラソウの植え替えの時期
サクラソウは毎年株が大きくなるので、植え替えと芽分けを定期的に行うことが必要です。
芽分け(株を分割して新しい鉢や場所に植えること)を行うことで、株の健康を保ち、花の数や質を向上させることができます。
桜草の植え替えは花後には行わず、サクラソウが休眠している11月から2月の間に行います。
関東地方なら、2月の節分のころが植え替えするのに適した時期です。
時期をまもって植え替えすれば、春に花が咲くまでに根がしっかりと張ることができます。
鉢植えの桜草の植え替え
1.深めの鉢を用意します。サクラソウは深い根を張るので、深めの鉢が適しています。
2.鉢の底に軽石を敷きます。これは、水はけを良くするためです。
3.鉢に培養土を入れます。サクラソウに適した培養土は、赤玉土と腐葉土を半々に混ぜたものです。
4.鉢からサクラソウを取り出します。古い土を手で落としたり、水で洗い流したりします。黒くなった古い根茎は、ハサミで切り取ります。
6.新しい鉢に株を植えます。根を広げるように浅く植えます。芽の先を少し上に向けて、横に植えます。芽から2cmほどの深さまで土をかぶせます。土を軽く押さえて固めます。
7.水をたっぷりと与えます。これで植え替えは完了です。
地植えの桜草の植え替え
地植えの場合は、毎年植え替える必要はないけれど、3~4年に一度は植え替えるのがいいですよ。
植え替えることで、株の活力を高めることができます。
1.根を傷つけないよう注意しながら、地面からサクラソウを掘り起こします。
2.古い土を手で落としたり、水で洗い流したりします。また、黒くなった古い根茎は、ハサミで切り取ります。
3.株を手で引き裂いたり、ナイフで切り分けるなど芽分けを行います。
4.新しい場所に根を広げるように浅く植えます。
5.水をたっぷりと与えれば植え替えは完了です。
桜草の株分け方法(芽分け)
1.掘り起こした桜草の根っこに付着した土を水道水で洗い流します。
2.黒くなった古い根茎をハサミで切り取ります。
3.新芽が1~2個ずつ残るように、株を手やナイフで分割し、新しい鉢や場所に植え付けましょう。
4.芽の先を上に向けて、2~3cmほど土をかぶせます。
5.水をたっぷりと与えます。
サクラソウのこぼれ種の育て方
花後に残しておいた花茎の中が空っぽになっていれば、種がこぼれたと思ってください。
花後に小さな芽がたくさん出てくるので、雑草と間違えて抜き取らないようにしましょう。
葉の形をよく見て、雑草なのか桜草なのか判断する必要があります。
桜草の芽はどんどん発芽するので、大きく育てるためには、こまめに間引くことが必要です。
また、水やりを忘れずに行ってくださいね。
夏が終わり、ある程度大きくなったら、プランターや花壇などに植え替えてあげます。
まとめ
桜草の花後は、増し土と夏越し対策をしっかり行って、来年の開花も楽しみましょう。
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