植え付け後にサツマイモの苗が萎れるのは、よくあることなので大丈夫です。
まだ茎に根が生えていないため、土の中の水分や養分を吸収できないんですね。
しばらく経って根が生えてくると水分を吸収し、活着できると復活します。
ただし、定植後に水やりをしていない、雨が降っていない場合、水分不足も考えられます。
定植後に葉が干からびたり、枯れて無くなっても、茎が元気なら新しい葉が生えてくるので、適切に水やりしながら様子をみてくださいね。
さつまいもの苗がしおれる原因と復活方法
根っこがないから
定植したばかりの苗が萎れる原因は、根っこがなくて土中の水分を吸収できないからです。
植え付けた後、苗がぐったりと元気なく萎れるのは、よくあることなので心配はいりません。
枯れてるのでは!?と心配になるかもしれませんが、定植後にしっかり水やりができていれば、そのまま様子見で大丈夫です。
好天気の時に植えたから
サツマイモを植え付けた後には、たっぷりの水分が必要です。
さつまいもの苗を植えた後に雨が降るよう、天気予報を確認して植え付ける人も多いんですよ。
さつまいもはあまり水を必要としないけれど、植え付け後にはたっぷりの水分が必要です。
定植後に雨が降っていないなら、植え付けてから3~5日程度は毎日、涼しい午前中や夕方に水やりをしてあげます。
地面がひび割れる程乾燥しているなら、水不足に陥っている可能性があります。
日光が強すぎる
直射日光などに当たると、根が成長していない苗は、余計に水分不足に陥ります。
植え付けた後の数日間、新聞紙などで覆ってあげると日よけになるため、水分の蒸発を減らすことができます。
元気ない葉っぱがなくなったり干からびても復活できる?
さつま芋の苗が元気ないなと様子を見ているうちに、葉っぱがなくなってしまったり、干からびたら焦りますよね。
さつまいもの茎部分が元気なら、安心してください。
また新しい葉が生えてくるので、再び育てることができます。
茎は丈夫なので、萎れさせようと思っても実はなかなかしおれないんです。
ただし、新しい葉が生えてから根が出て活着するまでには、1週間~10日はかかるため、注意して様子をみてあげましょう。
またほとんど干からびた苗でも、再生する可能性はあります。
諦めて処分する前に、一度試してみるのもいいですよ。
植え替えが必要な苗の見分け方
葉っぱがくたくたでも、触ったときに水分が残ってるようなら、根から水分を吸収できれば元気に回復できます。
また、根元に近い葉が茶色く枯れていても、他の葉っぱは緑色で元気なら成長しているので大丈夫です。
もし、苗全体がカサカサに枯れてしまったら、思い切って植え替えした方がいいでしょう。
遅くとも6月中には植え替えた方がいいです。
植え替えする場合、苗を新しく購入するほか、元気に育っている苗のつるを利用する方法もがあります。
▼元気に育っている苗のつるを利用する方法
- 枯れた苗を引き抜く
- 元気な苗のつるを30㎝ほど切り取る
- 枯れた苗を引き抜いた後に植え替える
- 植え付けから3~5日程度は毎日水やりをする
つるの選び方ですが、大きい葉と小さい葉がそれぞれ数枚ずつの生長点があるつるを選ぶと、定植しやすいです。
元気な苗を萎れさせる必要はないので、切り取ったらすぐに定植しましょう。
葉が変色して萎れている原因
せっかく植えた苗の葉が萎れて変色している場合、環境や病気の可能性があります。
環境によるもの
サツマイモを畑で育てる場合、黒ポリマルチで土を覆う場合が多いです。
マルチは、土中の湿度を保ってくれたり、雑草が生えるのを予防してくれる効果があります。
一方で太陽の光を浴びて、マルチの表面が熱くなります。
熱くなったマルチに葉が触れると、黄土色に変色して枯れてしまいます。
変色した葉っぱは摘み取ってしまいましょう。
病気によるもの
サツマイモがかかりやすい病気の1つに立枯病(たちがれびょう)があります。
下葉が黄色や紫色に変色し、萎れてしまい、最後には株全体が枯れてしまう病気です。
原因は糸状菌というカビの一種が、土壌のサツマイモの根から侵入してしまったことです。
立枯病には治療法がないため、しっかりした予防対策で防除するしかありません。
育たない品種もある!?
サツマイモには、紅あずま、なると金時、紅さつま、紅はるか、などいろんな種類があります。
例えば安納芋のように、暖かい地域の方が育ちやすい品種もあります。
また、植え付け、植え替えに適した時期も品種によって変わってきます。
もし数種類のさつま芋の苗を植えたのに、一種類だけ定着しないなら、環境や植え替え時期が合っていないのかもしれません。
まとめ:基本的には定植後は枯れても問題ない
さつまいものの苗が活着するまでは、萎れることは珍しくないので安心してください。
さつまいもは水分が少なく、肥料がない状態でよく育つ野菜です。
けれど、近年は酷暑の年もあるため、土や苗の状態を見て、あきらかに乾燥しているようなら、午前中や夕方の涼しい時間に水やりするのもいいですよ。
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