マリーゴールドの種取りは、花が咲き終わる10月中旬頃から始めます。
種を採取することで、マリーゴールドを増やすことが出来ます。
花が咲き終わり、秋から冬にかけて花がら摘みをしないでそのまま残しておきましょう。
花が茶色に変化し乾燥したら、種ができているサインです。
花の中のある種を摘み取り、乾燥させて保管します。そして、種まきに適している頃が来たら土へまきましょう。
種の保存方法
取りたての種は、湿気があるため、紙の上に広げて室内乾燥させましょう。
光が当たることで種が弱ってしまう危険がありますので、乾燥が終わったら、封筒やポチ袋などに入れて、セロテープで閉じて保存してください。
光を通さない密封できる缶、ビンに入れても良いですよ。
湿気対策にシリカゲルを入れるとさらに良いです。
湿気や光対策をした後は、冷蔵庫や床下収納、下駄箱の下など暗くてひんやりした場所で保存します。
冷蔵庫に保存する場合は、冷凍室や野菜室には入れないでくださいね。
冷凍室には残った水分で種の細胞を壊す可能性がありますし、野菜室は種を弱らす「エチレンガス」が多いのが避ける理由です。
マリーゴールドの種取りの時期
マリーゴールドの種取りは、マリーゴールドの花が段々と少なくなる10月中旬から始めます。
花がら摘みは、一旦止め、そのまま残します。
二週間後には花が完全に枯れ、色が茶色に変化していきます。
そして花を切り取り、乾燥状態になってから花がらを取ると、種が見えます。
基本的に花は一年に一度しか咲かせないのですが、咲き終わった花を早めの段階で切り落とすと、初夏、そして秋に二回目の花を咲かせる場合もありますよ。
2回目の花を咲かせてみたいと思ったら、8月くらいに咲き終わった花を摘み、茎を半分まで切り取ることがポイントです。
マリーゴールドの種取りの方法
黒くて、細長いマリーゴールドの種は、先が白くなっています。
種取りの方法は、指を使い枯れた花びらを引っ張ったり、花がらを手で揉みほぐすと種が沢山取れます。
種は沢山は取れますが、その中に良い種と悪い種があります。
良い種であれば、発芽率が90%を超えるので、良い種を収穫したいですよね。
良い種は、見ただけでは見分けられないことがあるので、その場合は触ってみるのが一番分かりやすいですよ。
黒い種の部分をつまみ、少し折るような感じで力をぎゅっと入れてみてください。折れなさそうな種が良い種になります。
種まきの時期
マリーゴールドの種まきの時期は、一般的には3月から5月にかけて始めていきます。
発芽の適温は、20℃から25℃といわれていますので、そのくらいの気温のよく晴れた日の午前中に種まきを行うのが良いでしょう。
暖かい地域では3月頃から、寒いところでは4月下旬からが、種まきに適した時期になります。
さらに暖かい地域では、夏以降に種をまくことで冬のマリーゴールドの花を楽しめます。
つまり、暖かい土地では、一年に種まきを2回できるケースがあるということですね。
ただ冬に育てるには、寒さよけの管理が少し難しくなってしまいます。よって初めてマリーゴールドを育てる場合は、春に種をまくほうが、おすすめできます。
種の向きや植え方
マリーゴールドの種を植える際は、種の上と下の向きが決まっているので、向きに気をつけて、白いほうを上にしてまきます。
もし上下が逆になっていれば、上手く育ってくれません。
なかには、種が上下とも白いものがあるので、種の上下の判断が難しいと感じる場合は、横向きにまくことも一つの方法になります。
実際に農家さんでもやっている方もいます。
マリーゴールドは分類すると、アフリカン種、フレンチ種の二つに分けられます。
アフリカン種は、草丈が50㎝から大きいもので2mと大きく育ちますから、鉢植えするよりは、花壇が向いているといえます。
花壇の後ろの方なら他の植物の邪魔にもならず、存在感があって良いですよ。
それに対し、フレンチ種は、15㎝~40㎝の草丈で、花壇に前の方に植えるのがおすすめです。
お花のじゅうたんのように綺麗に咲いたら素敵ですね。
アフリカンもフレンチもあまり性質自体は、変わりがないですが、マリーゴールドを植える前に特徴を知っておくと良いですよ。
まとめ
マリーゴールドの種についての疑問をまとめてみましたが、いかがでしたか。
マリーゴールドの花言葉は、嫉妬や悲しみなど少しダークなイメージもあります。
ですが、マリーゴールドの名前は、「マリー」は聖母マリアからきています。
年に何度がある聖母マリアの祭日にいつもマリーゴールドが咲いていて、「聖母マリアの黄金の花」と呼ばれるようになったことが由来といわれています。
そう考えるとあの黄色やオレンジの色の花は、どこか優しい愛を感じるような気がして改めて素敵な花だと思いました。
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