秋になると道端や公園などで多くの松ぼっくりが転がっていますが、食べることはできるのでしょうか。
道で落ちている茶色の固い松ぼっくりは、食用ではないので食べることができません。
しかし、まだ若い緑色をした柔らかい松ぼっくりは、松の木の果実なのでジャムや、シロップやはちみつ漬け、お酒などを作ることができます。
日本では図工の材料などに使われることが多い松ぼっくりですが、ロシアでは食用として使われるのが一般的なんですよ。
松ぼっくりを食べることはできる?
松ぼっくりは道端などよく見かけることはあっても、詳しくは知らない方が多いでしょう。
松ぼっくりは、「松カサ」ともいわれ、マツ科マツ属の植物が樹木につける果実です。専門的には「球果」と表現することもあります。
道に落ちている茶色の松ぼっくりは、カサが開き固く食用ではないので食べることはできません。
食べることができるのは、松ぼっくりがまだ成熟していない若くて柔らかい緑色の時です。
梅雨を迎える前の時期が収穫期で2センチほどの大きさになります。
松ぼっくりは、松の木の果実です。果実を砂糖と煮込めば甘酸っぱいジャム、そしてシロップ漬けやお酒も作ることができます。
実や種の食べ方
松ぼっくりは、日本ではクリスマスの飾りつけで使われるイメージが多いのではないでしょうか。
また工作の材料で使用されることも多いですよね。
松ぼっくりは、日本ではそのように何らかの材料として使われることが多いですが、ロシアでは5~6月頃に食用として使わるのが一般的です。
ただし、食用として使われるのはまだ若くて柔らかい緑色の松ぼっくりです。
実の部分を使ってジャムやシロップ、お酒などを作ることができます。
一方、松ぼっくりの種ですが、松の実と呼ばれ、最近ではメジャーな食材になり日本のスーパーでも中華料理の調味料の売場に行けば手に入りますよ。
松ぼっくりの中にある種の胚乳といわれる松の実は、栄養が豊富に含まれています。
中国では松の実を食べ続ければ、仙人になれるという言い伝えがあります。
そして、聖書にも記載があり栽培の歴史も深いものです。
松の実はそのまま食べても美味しいですが、相性が良い油で炒めることでさらに美味しく食べることができます。
その他の食べ方としてはシリアルやお粥、ヨーグルトのトッピングもおすすめですよ。
ただし、栄養があるからといって、食べ過ぎには注意してください。
松の実は100グラム当たり690キロカロリーにもなります。
間食は200キロカロリー以内が目安とされています。
他の間食を考慮すれば、摂取量は10~20グラム(約70)ほどを目安にしましょう。
レストランの松ぼっくりメニュー
松ぼっくりが食べられる飲食店が日本にあったのですが、2021年3月をもって閉店していました。
2023年2月現在で調べたけれど、日本で松ぼっくりを食べられるお店はありません。
営業していた当時、レストランのデザートの一つで松ぼっくりのシロップ煮がアイスに添えるソースとして使用されていました。
残念ながら閉店してしまっているので、もう食べることはできませんが、口コミではとても美味しかったという声もネットで見られましたよ。
ロシアでの松ぼっくりの食べ方
ロシアの北部シベリア地方には松林が大きく広がっていて、松ぼっくりも豊富に取れるため様々な料理に有効活用されています。
料理に適しているのは、まだ若くて柔らかい松ぼっくりです。
ロシアで松ぼっくりを使った代表的な料理は、「ヴァレーニエ」と呼ばれるジャムです。
松ぼっくりを煮こぼしアクを抜いて、そこへ砂糖を入れて煮込んで作ります。
観光客のお土産としても人気があるみたいです。
他にも、松ぼっくりと砂糖漬けにして出た汁を使って作るハチミツや、お酒に松ぼっくりを浸して作るお酒などがあります。
このようにロシアでは松ぼっくりを様々な料理の材料として活用しています。
食用以外では、松の芽や精油は気管支炎の治療として使ったり、針葉は、ビタミンC源として、ヤニはスキンクリームの代用として使ったりするなど自然の恵みを惜しみなく活用しています。
松ぼっくり風のケーキの作り方
松ぼっくりみたいな見た目のケーキが作れるって知ってますか?
材料2つで作ることができる簡単な「松ぼっくりケーキ」です。
見た目は松ぼっくりのようですが、食べたらサクサクで美味しいケーキは、市販のココアロールケーキを1本、チョコフレークを適量、用意するだけです。
作り方は、ロールケーキをボウルに入れて、フォークを使ってしっかり潰します。
そして潰したロールケーキを適量手に取り、円錐状になるよう丸めて土台を作ってください。丸めたケーキにチョコフレークを下から次々と刺していきましょう。
チョコフレークは上に行くほど小さめのフレークを刺していくとキレイな松ぼっくりになります。
そうしてケーキの上まで刺していけば松ぼっくりの形になり完成です。
お好みで粉糖を振りかけると松ぼっくりらしさがアップします。
ロールケーキ1本分で6~7個分の松ぼっくりが出来ます。
少ない材料で簡単に作れるのでお子さんも挑戦しやすいですよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
道に落ちている茶色の固い松ぼっくりは、食べられませんが若くて柔らかい松ぼっくりは、食べられることが分かりました。
日本では松ぼっくりを工作や飾りに使うことが多く、食べるというのは想像がつかないですが、ロシアではジャムなど料理の材料として使われ、自然の恵みを有効活用していますね。
松ぼっくり風のケーキはとても可愛く、簡単なので是非親子で作ってみることをおすすめします。
コメント