エリカの花が咲き終わったら、こまめな花ガラ処理、植替え、剪定(切り戻し)、夏越し対策が必要です。
エリカは高温多湿が苦手なので、切り戻しで株間の風通しをよくし、涼しい風通しのよい場所に鉢植えを移動してあげると、夏越ししやすくなります。
鉢植えは剪定と一緒に植え替えも行うといいですよ。
エリカの花が終わったらどうする?
エリカの花が終わったら
- 花がら摘み
- 植え替え
- 剪定
- 夏越しの準備
などを行う必要があります。
エリカはたくさんの種類があって、開花時期や育て方も異なります。
今回は、日本でよく出回っているジャノメエリカを中心に、花後の育て方について紹介していきますね。
花がら摘み
エリカは枯れると、花弁が自然に地面に落ちていきます。
ジャノメエリカのように、枝に一斉に開花するタイプだと、いちいち花がら摘みをするは大変ですよね。
『枯れた花が増えてきたな』と感じたら、枝ごと揺すれば、枯れた花弁は地面に落ちてくれるので、花がら摘みがとっても楽になります。
枯れた花弁が地面を覆うと、株元が日陰になったり、風通しが悪くなって蒸れる原因になります。
最悪、枯れてしまうこともあるので、地面に落ちた花ガラはこまめに取り除くようにしましょう。
肥料
エリカは、あまり肥料を必要とはしません。
冬場(1月か2月)に寒肥、秋(9月か10月)にお礼肥料として、固形肥料を与える程度で大丈夫です。
固形肥料を与えない場合、花後~秋口まで、定期的に液体肥料を与えればいいけれど、7月・8月の真夏期は肥料は与えなくて大丈夫。
もし液体肥料を与えるなら、7月には土中の肥料がなくなるように、最後の肥料を与えるようにしましょう。
地植えの場合、肥料を与えるなら、骨粉とか油かすを与えるといいですよ。
水やり
鉢植えの場合、花が枯れた後も、土の表面が乾いたら水やりする程度で大丈夫です。
庭植えは水やりは必要ないので、乾燥する日が続いたら、葉っぱに霧吹きで水を吹きかけてあげましょう。
基本、乾燥気味で大丈夫です。
植え替え時期と方法
植え替え時期
エリカの品種によって、開花時期は異なります。
植え替えは、育てている品種の植え付け時期に行うといいですよ。
ジャノメエリカの場合は、開花時期が終わる4月~5月頃に行います。
地植えの場合は、基本的には植え替えの必要はありません。
地植えの植え替えは根付きが悪いので、最悪枯れてしまうこともあるんです。
どうしても植え替えする必要がある場合は、枯れる可能性も納得した上で植え替えにチャレンジしてみてくださいね。
植え替えの方法
エリカの植え替えに必要なものは
- 一回り大きな鉢
- 新しい土(弱酸性、排水性・通気性がある土)
を用意してくださいね。
エリカの株を掘り起こしたら、古い根っこ、弱っている根っこは切り取ってから植え替えします。
植え替え後2週間程度は、風通しがよい日陰で、ゆっくり養生させて根付くのを待ちます。
剪定時期とやり方
花後に剪定を行います。
ジャノメエリカの場合は、4月・5月に行う為、植替えと剪定を同時に行うといいですよ。
剪定する理由は、生長して混みあった枝を剪定することで、株間の風通しを良くし、蒸れを防ぐためです。
また、元気がない枝も思い切って剪定します。
ジャノメエリカのように枝全体に花咲くタイプは、1/3~2/1程度、切り戻しを行います。
それ以外で枝咲きに開花するタイプ、一輪ずつ花咲くタイプのエリカは、半分以上切り戻しても大丈夫です。
地植えは、伸びた分を切り戻す程度で大丈夫ですよ。
ジャノメエリカは、樹形が乱れやすい品種なので、全体的に見た目を整えるように剪定すると、見栄えがよくなります。
夏の育て方と夏越し方法
エリカは、主にヨーロッパ原産と南アフリカ原産のタイプに分かれます。
ヨーロッパ原産の夏越し
ヨーロッパ原産のタイプは、高温多湿に弱いです。
夏場は、涼しくて風通しの良い場所に移動して育てます。
アフリカ原産の夏越し
ジャノメエリカ、メランセラなどのアフリカ原産は、割と高温多湿にも強いです。
なので、ジャノメエリカは比較的地植えにも適しているんですね。
けれど高温多湿に強いわけではないので、鉢植えはできたら涼しくて風通しのよい場所に移動するとお世話もしやすいです。
地植えの場合、そのままでも大丈夫だけど、あまりに直射日光が当たるような場所なら、日よけ対策も考えてみてください。
まとめ
エリカは乾燥には強いけれど、高温多湿には弱い花なので、花が終わった後の剪定と鉢の置き場所はとっても大事です。
地植えの場合は、日よけ対策も考えてみてくださいね。
園芸用の日除けグッズだと、対策も楽ですよ。
エリカは夏越が勝負。暑い夏を越せれば冬越しは比較的ラクチンなので、開花時期が終わったら、夏越し対策をしっかり行うといいですよ。
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