パンジーは一年草なので、咲き終わったらおしまいです。
パンジーといえば冬の花のイメージですが、お手入れ次第では、5月頃まで花の寿命を延ばすこともできますよ。
少しでも長く開花を楽しみたいなら、こまめな花ガラ摘み・切り戻しなどのお手入れ、気温が高くなってきたら日陰に移動するなどの対策をとってみてくださいね。
完全に花が咲き終わったら、もったいないですが、葉や茎がまだ緑でも抜きましょう。
暑さに弱いため、蒸れて病気や害虫が発生して、他の植物に悪い影響を与える可能性もあります。
また、お店で売られている苗は、品種改良された苗なので、種が原種回帰する可能性も大きいんです。
再び、大輪のきれいなパンジーを鑑賞したいなら、咲き終わったパンジーの株は掘り出し、11月になったら再び苗を植える方がいいですよ。
パンジーはいつまで咲くのか
我が家のパンジーは長くもっても6月には弱って枯れてきます。
今は、ゴールデンウィークに気温が30度越えなんてときもあるので、暑さでパンジーの株が弱ってくることもあります。
冬の寒さに強いパンジーが苦手なのが、高温多湿の環境。
湿気が多くて雨が降りやすい6月の環境は、パンジーにとって大敵なんですよね。
5月頃から花が咲かなくなったら、パンジーの開花時期が終わったと思っていいと思いますよ。
パンジーの花が咲き終わったらどうする?
花が咲き終わっても緑の葉が茂っていると、なんだか株を土から掘り起こすのがもったいない気がしますよね。
パンジー株の夏越し方法もあるし、咲き終わった花から種を取って植えてみたらどうなんだろうと思い、近所の園芸ショップに勤めている知人に聞いたことがあるんです。
そうしたら、
- (少なくともその園芸店)で売られているパンジーは、育てやすく、たくさん花がつきやすいよう品種改良されたものが多い
- 咲き終わったパンジー株の夏越し管理は難しい
- うまく夏越しできても、株が一回り以上小さくなり、花つきも悪い
- 種は原種に戻ってしまい、育っても店で売られているような大きさにはならない可能性がある
とのことでした。
『種が原種に戻る』というのは、品種改良される前の本来の遺伝子に戻る(先祖がえり)ということ。
夏越しに挑戦して株を秋まで長らえさせたり、回収した種から育てても、お店で売っているような立派なパンジーが咲かない可能性があるってことです。
また、パンジーは暑さや湿度に弱い植物なので、5月以降の気候だと、パンジーの株が蒸れて、病害虫の原因にもなりかねません。
他の植物に悪い影響を与えない為にも、花が完全に咲き終わったら、株は土から引き抜いて処分しましょう。
毎年、お庭やプランターに立派な大輪のパンジーを咲かせたいなら、秋に新しいパンジーの苗を植える方が、育てる手間やコストを考えると楽ちんだと思います。
せっかくお世話をしてきたパンジーの株を処分するのは寂しい気もしますが、パンジーの花が咲き終わる頃には、いろんな種類の花の苗が販売されているので、植え替えて新しい雰囲気を楽しむこともができます。
パンジーの寿命を少しでも伸ばすコツ
花ガラ摘み
枯れてしまうまで、少しでも長くパンジーの花を楽しみたいのなら、開花時期に花がらをこまめに取るようにしてください。
パンジーは、花が咲き終わると種を作ることに力を使います。
なので、花がらを小まめにとってあげれば種を作れないので、花を咲かせることに集中することができます。
余分なパワーを使わなければ、それだけパンジーの花の寿命も延びる可能性があります。
切り戻しする
パンジーは寒い冬が終わると、生長し始めます。
すると、パンジーの株がこんもりして、株間の風通しが悪くなり、蒸れる原因となります。
全体的にこんもりしてきたら、地表から2/1~3/2程度を残して、切り戻しを行います。
パンジーの茎には、いくつかの節ができているので、必ず節の上を剪定するようにしてください。
また、切り戻しの時期は、一つの茎に対して、節が5個以上できているかどうかを目安にするといいですよ。
また、気温が高い日に切り戻しをすると、株が弱くなることがあるので、切り戻しは涼しい日に行うようにしましょう。
肥料と水やり
寒い時期を乗り越えてきたパンジーは、栄養が不足気味になっています。
また、元肥の効果が切れる時期でもあります。
暖かい気候になったら、1週間に1回程度で液肥を与えましょう。
水やりは、土の表面が乾いたら、たっぷり水やりをしましょう。
気温が高くなってきたら、涼しい場所に移動する
それからプランターや植木鉢で育てている場合は、気温が暑くなってきたら日陰の涼しいところに移してあげるのもいいですよ。
春先からは気候も暖かくなって、たくさんの虫達が活発になる時期でもあります。
パンジーの葉が好きな虫達(ツマグロヒョウモンとか)のエサになる可能性があるので、葉を食べられないよう害虫対策もするといいと思います。
もし花が咲き終わった株を秋まで育てて、再び花を咲かせることにチャレンジする場合、夏越しの管理が必要になってきます。
そのまま植えて放っておけば、根元が蒸れて腐って枯れてしまいます。
夏越しの管理方法は、次の対策が必要になります。
- 防虫対策(ツマグロヒョウモンなど)
- 切り戻し(株間の風通しをよくする)
- 肥料はあげない(開花期ではないので)
- 水は表面が乾いたら、涼しい午前中にあげる
- 雨にあてない(カビや病気の原因になる)
- 夏の暑い時期は涼しい半日陰で管理(涼しくて風通しがいい場所が最適)
庭植えにしている場合は、掘り起こして植木鉢やプランターに植え替えて、日陰に移動してあげるといいと思います。
最近の夏と言えば35度を超える猛暑日が続くこともおおいので、よほど気をつけないと暑さに弱いパンジーは簡単に枯れてしまいます。
涼しくて風通しのいい場所でゆっくり体力回復させてあげることが、夏越しの目的です。
まとめ
パンジーの花が咲き終わったら
- 掘り起こして、別の植物を植える
- 夏越しに挑戦してみる
- 種を取るまで育てる
この3つの方法のどれかになります。
- 別の植物を植えかえれば、一年中色とりどりの花を楽しめます。
- 種を取れば、種からの栽培を楽しめます。
- 株が夏を越せれば、次の開花を待ち望めます。
一番自分に合ったパンジーの楽しみ方、見つかるといいですね。
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