カーネーションは多年草なので、何年もの間、開花を楽しむことができます。
来年もきれいな花を咲かせるためには、梅雨前のお手入れ、夏越し、冬越しは重要です。
- 梅雨前→植え替え、切り戻し
- 夏越、冬越し→置き場所を変える、肥料は与えない、水やりに注意
するなどの対策が必要です。
とくに寒い冬場に、外で冬越しする場合、園芸用の不織布シートを被せてあげると、霜や風除けの対策になりますよ。
カーネーションの花の寿命は約10日間です。
カーネーションの花を日持ちさせたいなら、肥料はたっぷりあげましょう。
元気なカーネーションは肥料が大好きな花なので、春と秋の生育期には、肥料をたっぷりあげることで花がよく咲きますよ♪
- 緩急性化成肥料なら→1,2か月に1回
- 液体肥料なら→1週間~10日に1回
与えましょう。
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カーネーションの鉢植えの寿命は何年持つ?
カーネーションは多年草なので、何年も咲かせることが可能な植物なんです。
でもカーネーションの鉢植えって寿命は様々で、母の日に売っているカーネーションの鉢植えは1~2年で枯れてしまうものも結構あるようです。
カーネーションが回復できるか見極めるポイント
カーネーションの鉢植えがの根元や下葉が枯れてきても、すぐには処分しないでください。
復活できる場合、復活できない場合、どちらの可能性もあります!
葉が枯れてきても、茎が緑色の場合
茎の根元まで黄色や茶色に変色している場合
カーネーションの根っこが腐っているか確認してみよう!
枯れている茎の根元を指でつまんで、左右に揺らしてみてください。
もしスカスカな感じがしたら、根っこが腐って無くなっている可能性があります。
根っこが無い状態ということは、呼吸もできないし、水分や栄養をとることもできないですよね。
ここまで枯れている状況がすすんでいるなら、残念だけど、枯れている茎は抜いて処分しましょう。
しっかり根を張っている状態なら、まだ回復するチャンスはあるので、お手入れをしっかりしてあげましょう。
カーネーションの鉢植えが枯れる原因
カーネーションにとってよくない育て方
カーネーションの鉢植えは、結構繊細な植物。
たまの水やりでもたくましくそだつ植物もあるから、余計にそう思うのかもしれませんが。
カーネーションにとって快適な生育環境を作り出してあげる必要があります。
- 直射日光や湿気に弱い
- 栄養を与えすぎない
- 寒さに弱い
- 風通しをよくしてあげる
- 水をあげすぎない
この条件のどれかが欠けてしまうと、カーネーションの生育に影響が出てくる可能性があります。
カーネーションが枯れ始めているときの症状
カーネーションが枯れたといっても、いろんな枯れ方の症状があります。
代表的なものを紹介するので、お手持ちのカーネーションの枯れ方のどれに当てはまるか、参考にしてください。
根腐れを起こしている
根っこが土の中で、腐り始めています。
- 土の表面にカビなどが生え、根元から腐った匂いがする
- カーネーションが全体的に元気がなくなっている
- 花や葉が枯れている
- 根っこが黒く変色し、ボロボロ崩れる
- 茎がブヨブヨ柔らかくなっている
このような症状が見られたら、根腐れを疑ってみてください。
水の与えすぎ、肥料のやりすぎが原因の可能性があります。
鉢の植え替えや切り戻しを試してみるのがいいです。
根詰まりを起こしている
根っこが成長して、土の中で酸素不足を起こしている状態です。
- 下葉が枯れている、または黄色い
- 葉の先端が枯れ始めている
土から株ごと掘り出し、絡まって密になった根っこを優しくほぐしてあげます。
それから、一回り大きい鉢への植え替えをして、水をたっぷり与えてください。
日照不足
太陽に当たる時間が少ないと、カーネーションが枯れることがあります。
- 蕾や花が腐ったり、咲かなくなってくる
- 葉っぱの色が薄くなる
日光が当たる場所に置いてあげましょう。
ただし、夏の日差しには弱いので、風通しの良く、直接日光の当たらない明るい場所で日よけしてあげましょう。
寒さ
カーネーションは寒さに弱い植物です。
- 枝葉が黒く変色
- 株の生育が悪い
- 葉が萎れて落ちる
特に寒い冬は、外には置かず、室内の湿気の少ない場所に置いてあげます。
萎れている場合、根腐れをおこしている可能性があるので、根っこをチェックしてみてください。
湿気過多
カーネーションには風通しがとても大事なので、葉が育ちすぎて密集していたり、湿気が多い場所に置いておくと、根腐れの原因になります。
無駄な葉をとり、株全体に空気が通るようにしてあげましょう。
また、湿気が少ない場所に置いてあげましょう。
肥料過多
肥料の量が多すぎると、根から水分が抜けて枯れる原因になります。
肥料のあげすぎには注意しましょう。
カーネーションが枯れるのは育て方が原因とは限らない
カーネーションを育てるのは、母の日のお花のプレゼントがきっかけというお母さんも多いと思います。
母の日のために生育されたカーネーションは、母の日前後に一番いい状態になるように生育・発送されているから、既にカーネーション自身に負担がかかってしまっていることもあるんです。
だから、母の日に贈られた時点で、既に弱り始めていることもあるから、決して育て方が悪かったから、環境が悪かったから、枯れてしまったということばかりではありません。
カーネーション鉢植えの枯れた後の手入れ方法
枯れ始めた鉢植えのカーネーションが元気に回復するには、メンテナンスしてあげることが必要です。
鉢を変える
カーネーションが植わっている鉢が、育苗用のポリポットのままなら、一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。
このとき、ちょうどいいのがないからと大きすぎる鉢に植え替えてしまうと、根よりも土の面積が大きくなってしまい、根が呼吸困難になってしまうことがあるので、きちんと一回り大きい鉢を用意してください。
切り戻し
根元から5~10cmのところで、茎を切ります。
枯れた葉は全て取り除きます。
蕾が残っている場合、もったいないと思うかもしれないけれど、かろうじて残っているカーネーションのエネルギーを蕾に取られてしまうんです。
まずはカーネーション本体の元気を取り戻すために、余計な物から解放してあげて、再生にエネルギーを使える状態にしてあげましょう。
根が元気で、カーネーションに元気が戻ってくれば、切り口周辺から、新しい芽がそのうち生えてきます。
水をたっぷりあげる
鉢を植え替えたら、すぐに水をたっぷりあげて、日陰に鉢を置いてあげます。
このあとは、土の表面が乾いているのを確認してから、水をたっぷりあげてください。
鉢底から溢れた水が鉢皿に溜まったままでは、根がくさってしまう原因になるから、鉢皿にあふれた水は捨ててくださいね。
適度な日光浴
カーネーションは暑いのは嫌いだけど、ぽかぽか日光浴は大好きなので、数日間、日陰で養生したら、暖かい日には毎日数時間、日光浴をさせてあげましょう。
栄養剤はあげないこと
早く元気になるためには肥料や栄養剤が必要な感じがしますが。
カーネーションには逆効果。
元気が戻って新しい芽が出るまでは、肥料は与えなくて大丈夫です。
カーネーションに必要なのは、日光浴と適度な水。
人間だって、病み上がりに早く栄養つけろ~と、がっつり食事を出されても、消化にエネルギーもってかれて疲れちゃいますよね。
それと一緒です。
特に暑い夏の間は、根っこが弱っているので、肥料はあげずに休ませてあげてくださいね。
来年まで長持ちさせて楽しむには
カーネーションは日本の湿気と寒さが苦手なので、梅雨・夏の暑さ・冬の寒さを乗り越えられれば、来年も開花を楽しむことができます。
梅雨前のお手入れ
開花が終わったら、梅雨の時期に入る前に、
- 植え替え
- 切り戻し
を行いましょう。
茎の全てを半分程度に切り揃えたカーネーションの株を、一回り大きい植木鉢に植え替えます。
植え替えた時は、株は弱っているので、根が土に馴染むまでの間、直射日光や雨が当たらない、風通しのよい日陰でゆっくり休ませます。
夏越し
30℃を超えると、生育が悪くなってしまいます。
- 直射日光が当たらず、風通しのよい半日陰におく
- 涼しい室内に取り込む
など、置き場所に気を付けてください。
また、夏場は株もバテ気味なので、肥料は与えないようにしましょう。
土が乾きやすいので、水やりは忘れないように。
冬越し
冬の寒さで枯れてしまうことがないよう
- 室内の暖かい場所に置く
- 屋外の場合は、雨や雪、霜、風をよけられる軒下などに移動する
などの対策をしましょう。
外に置く場合は、園芸用の不織布カバーなどを被せてあげると、霜や風を防いであげることができますよ。
冬の間も、肥料はいりません。
水やりも、土が乾いてからあげるようにしましょう。
まとめ
カーネーションは見た目が枯れても、根っこや茎が生きていれば、再生の可能性はあります。
カーネーションが無駄なエネルギーを使わなくていいように、余計なものを取り除いて、快適な空間で、適度なお水と日光を与えてあげてくださいね。
枯れたカーネーションが、元気を取り戻して、またきれいな花を咲かせてくれますように。
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