御見舞い封筒に名前を書くと、相手の方は誰からもらったら把握しやすいんですね。
退院後に、お見舞い返し(快気祝い)の手配、お礼や退院報告の連絡もしやすいです。
入院中の相手への心遣いなので、名前は書きましょう。
指名は、表包みの下半分の真ん中にフルネームで書きます。
連名の場合は、人数によって書き方が変わってきます。
お見舞い封筒の名前を書かないのはダメ
お見舞い封筒に名前を書くのは、相手の方が『誰からもらったか把握するため』です。
だから、必ずお見舞い用の封筒には氏名を書きましょう。
相手の人は回復して退院した後、落ち着いてから、お見舞い返し(快気祝い)を準備したり、お礼の電話やメールをかけます。
複数人からお見舞いを頂いた場合、誰に貰ったか分からなくなり、調べる手間も増えてしまいます。
お見舞い封筒に名前を書くのは、相手への心遣いになるんですね。
名前の正しい書き方
『御見舞』を書く場所
封筒の表側の半分から上の真ん中に、『お見舞』または『御見舞』と記載します。
『御見舞い』など4文字は、『死』を連想させるため、必ず3文字で書きます。
名前を書く場所
封筒の表側の下半分の真ん中に、フルネームで記入します。
たまに名字だけ書く人もいるのですが、相手に同じ名字の知り合いがいた場合、分かりづらいです。
なので、姓と名の両方を記入しましょう。
夫婦で一緒に渡す場合
夫婦を書く場合、右側に夫の名前をフルネーム、夫の名前の左隣に妻の名前のみを記入します。
3人で一緒に渡す場合
3人で渡す場合、役職や年齢など目上の人の氏名を一番右側に書きます。
その隣に、次に目上の人を書いて、3人分の氏名を書きます。
同級生や同僚など、年齢や役職など同列の場合、五十音順に書くと揉めずにすみます。
4人以上で一緒に渡す場合
4人以上の場合、さすがに名前が書ききれなくなってきます。
代表者一名の氏名をフルネームで書きます。
そして、その左隣に『外一同』と記入しましょう。
その他にも
- 学校のクラスや会社などの一部の人たちで渡す場合→有志一同
- 会社やクラス全員から渡す場合→クラス一同、社員一同、○○課一同
などの書き方でも大丈夫です。
どちらの書き方にせよ、封筒の中に、全員分の氏名を書いた用紙を入れておけば、相手の人は誰からもらったら忘れずに済みます。
後ろの面の書き方
封筒の後ろの面ですが、中袋があるかないかで変わってきます。
中袋がある場合
中袋がある場合、表袋の裏面には何も書かなくて大丈夫です。
中袋の表側の真ん中に金額を書き、裏面の左下に、住所と氏名を書きます。
郵便番号はあっても無くても、どちらでも大丈夫です。
書いてあれば、親切かなという感じです。
表面の金額ですが、漢数字(一,二,三・・・)ではなく、旧字(壱、弐、参)で書くのが望ましいです。
理由は、『一』だと書き間違えて『二』になったりして、紛らわしいからです。
壱(一)、弐(二)、参(三)、伍(五)、七(七)、八(八)、拾(十)を使いましょう。
『四』『六』『九』は、それぞれ『死』『無』『苦』を連想させるから、使わない方がいい数字です。
ちなみに、位や単位を表す漢字には決まりはありません。
『千・仟』、『万・萬』、『円・圓』どちらを使っても大丈夫です。
よく金額に『壱萬圓也』と『也』を書く人もいますが、書かなくても大丈夫です。
中袋がない場合
中袋が無い場合、表包みの裏面の左側に、住所と金額を書きます。
金額の漢字の使い方は、中袋への書き方と同じです。
名前は表側に書いてあるので、記入する必要はありません。
ペンは何を使えばいいの?
ペンは、筆ペンや慶弔用のサインペンを使いましょう。
100均やスーパーでも買えます。
慶弔両用の場合、濃い方で書いてください。
薄墨は、お葬式用なので絶対使わないように!
手持ちのボールペンなどの方が書きやすいかと思いますが、マナーとして、あまりいい印象を与えません。
書かずに印刷でも大丈夫?
最近は、印刷設定さえすれば、キレイな文字で印刷できるからとっても楽ですよね。
ただ、お見舞いを印刷で済ませることに対して、否定的な意見もあります。
相手がどう受け取るか分からない場合、手書きで書いた方が確実です。
書き慣れてなくて、うまく書けなくても、気持ちがこもっていれば相手は喜びます。
気心のしれた友人・知人で大丈夫なら、印刷にしても問題ないでしょう。
お見舞いの金額とお札の入れ方
御見舞いの金額
御見舞いの金額は
- 親・兄弟姉妹・親戚・・・5000円~10000円
- 友人・・・3000円
- 会社関係・・・3000円~
上記は一般的な金額の相場です。
普段のお付き合いの深さや関係性、役職や立場で、変わってくると言えます。
数人で一緒に用意する場合、上記よりも少なめに集める場合が多いです。
お札の入れ方
お札は、表側に顔が来るように、また、顔を上にして入れます。
顔を上にすることで、『病気が早く治りますように』という意味があります。
反対に、顔のある方を下に入れると、『病気が悪くなる』という意味になってしまいます。
汚いお札は入れないこと
あまりに汚いお札は、悪い印象を与えるので使わないようにしましょう。
かといって、慶事でもないので新札もよくありません。
新札に一度折り目を入れる、または手元のお札できれいな札を選んで使いましょう。
まとめ
御見舞い封筒に、使い慣れないペンで記名するのは、かなり緊張します。
もらう側にしてみると、ひと手間かけてくれたことが嬉しいです。
『面倒くさいな』『テキトーでいいや』という気持ちが表れてしまうと、相手の方も、見舞いに来てもらったことを申し訳なく思ってしまう場合もあります。
『早く回復しますように』との願いを込めて、書いてみてはいかがでしょうか。
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